19日午後(現地時間)、フランス・カンヌのリュミエール大劇場で行われた映画『詩』公式上映は観客約2000人が集まった中、盛況の内に終わった。
この作品で16年ぶりにスクリーンに復帰したユン・ジョンヒは、色鮮やかな韓服をまといレッドカーペットに登場、その優雅さで視線をさらった。
観客たちは2時間以上という長い上映時間にもかかわらず、終始真剣に見入っていた。高齢の女性が生まれて初めて詩を書くことに挑戦し、世の中に対する叫びを詩で表現していくというこの映画は、女子中学生性的暴行事件など社会的な事件と結びつけられ、韓国でのメディア試写会でも反響を巻き起こした。
上映が終わり、スクリーンにエンディング・クレジットが映し出されると、雷鳴のような拍手と歓声が沸き上がった。主演のユン・ジョンヒとイ・チャンドン監督を一目見ようと集まった世界各国の映画関係者はもちろん、キム・ドンホ釜山国際映画祭執行委員長ら韓国映画界関係者も一緒だった。
拍手の音は主演女優の涙の後も7分間余り続いた。作品と同じくらい深くずしりと響くワンシーンの中心に、二人がいた。