K-POP:イ・ヒョリ、今度はレディー・ガガ?(下)

韓流スター、「模倣」やめて独創性で勝負すべき

 常に大衆の視線を浴びる芸能人は、流行のスタイルに敏感にならざるを得ない。「ファッションの象徴」と評価され、常に追いかけられる立場であればなおさらだ。多くの芸能人がスタイリストを雇い、意見を聞いたり、海外の雑誌などを見ながらファッションに神経を尖らせるのも、そうした理由からだ。「音楽大統領」と言われたソテジも例外ではない。

 肝心なのは、模倣と創造の間でバランスを保つこと。スタイリストのソ・ジョンウンさんは、「世界的に流行しているファッションのポイントを、ほどよく自分のスタイルに取り入れる芸能人は、ステージでも輝いている。だが、芸能人の中には、常に人気のある海外スターのスタイルをそのまままねし、ただの“二番煎じ”になってしまっているケースもある」と話す。ファッションは「模倣」することで流行を生み出すという特性を持つが、そのスタイル自体が巨大な文化コンテンツとして消費される芸能人なら、その中で独創性を見せるのが大衆に対する義務であり、道理でもある。音楽の中に、外国の新しいジャンルを導入するのと、海外のヒット曲のメロディーやリズムをそっくりまねるのでは、天と地ほどの差がある。このところ相次いでいる「スタイル盗作」疑惑をめぐり、「同時代の有名ポップスターのスタイルと寸分違わぬ姿でステージに立つような歌手は、中国の“大陸版少女時代(韓国のアイドルグループ、少女時代を模倣した中国のグループ)”と何ら変わらない」と厳しい意見を述べる専門家もいる。アジア各国では、「韓流スター」のスタイルをまねようとする世代を狙ったファッション、美容、整形などの事業が盛り上がりを見せている。「韓流スタイル」市場自体が大きな付加価値を持っているというわけだ。そういう意味でも、たびたび騒がれる韓国スターの「スタイル盗作」は大きな危険をはらんでいる。

チェ・スンヒョン記者
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