ジュンス、ジェジュン、ユチョンという人気グループ東方神起のメンバー3人と、所属事務所SMエンターテインメント(以下、SM)は、専属契約効力停止仮処分の一部引用に対する異議申し立て審理でも、歩み寄りが見られなかった。
双方の弁護団は7日午後5時、ソウル中央地方裁判所(ソウル市瑞草区)民事法廷第358号で行われた仮処分異議申し立てに対する審理で、従来の見解に固執し、対立の姿勢を崩さなかった。
この日の審理で、SM側は「韓国国内のほかの芸能プロダクションと比べても、東方神起の収益分配率は不公平ではない」とし、メンバー3人との専属契約で、収益分配条件などは大きな問題になり得ないことをあらためて主張した。
また、本判決ではない仮処分の一部引用決定にもかかわらず、メンバー3人が日本で、現地の芸能プロダクションであるエイベックスと別途に契約を結んだことに対し、強く問題提起した。
これに対し、メンバー3人側は「SMと東方神起の契約は、期間も収益分配も深刻なほどに不当」と主張している。
この件を担当する第50民事部(チェ・ソンジュン部長判事)は、同日の審理で双方の主張を確認、合意点を模索したが、大きな成果はなかった。
地裁は双方に専属契約調整後の合意を提案したが、それに対する反応はまちまちだった。
専属契約期間を短期契約に修正し、収益分配の割合を再調整することを条件に、メンバー3人側と合意の可能性があるかどうかを地裁が問うと、SM 側は、「話し合いは可能だ」とオープンな姿勢を示したが、メンバー3人側は、「3人はSMへの信頼を失っており、今後一緒に仕事することを否定的に考えている」と懐疑的な反応だった。
しかし、メンバー3人側は審理の最後に「SM側の交渉の意向が真摯(しんし)なものなら、メンバー3人に意思を確認し、地裁にあらためて見解を伝える」とし、含みを持たせている。
この日の審理はキム・ヨンミンSM代表やナム・ソヨンSMジャパン代表らが傍聴、東方神起メンバーは姿を見せなかった。地裁は今月末までに双方が提出する準備書類を検討した後、SMが申し立てている仮処分異議申し立てに対し判断を示す。