韓国で今、おにぎりが人気

ソウルの人気おにぎり店

 おにぎりといえば、まだ韓国が貧しかった時代、空腹を満たすために食べた、何の味付けもない麦飯や白米のにぎり飯を想像する人が多いだろう。貧しい時代の象徴ともいえる「にぎり飯」が、最近は大きくイメージチェンジし、幅広い年齢層から人気を集めている。子どもたちにはキャラクターおにぎり、忙しい会社員には日本スタイルのおにぎり、受験生には巨大おにぎりなど、さまざまな年代や好みに合わせた個性的なおにぎりが楽しめる、ソウルの人気おにぎり専門店を紹介する。



グッバイ調味料-キュートなキャラクターおにぎり

 この店のおにぎりはまるで人形のようだ。オーナーのパク・チョンアさんによると、幼稚園児の間食や、ガールフレンドへのプレゼントとして人気を集めているという。調味料は砂糖の代わりに水あめとゆずを使用し、甘味を出している。黄色い卵の洋服を着て丸いニンジンのほっぺをした、韓牛オムライスおにぎり「アンパンマン」が人気。東京で5年間ファッションの勉強をしたという、パクさんのセンスが感じられるおにぎりだ。

場所:ソウル市江南区大峙洞888番地。大峙アイパーク商店街105号。地下鉄盆唐線ハンティ駅4番出口から左に約70メートル。

オニ-日本スタイルの手作りおにぎり

 日本で料理学校に通った29歳の調理師、ミン・ジュンハさんが経営する店。日本風の味わいを出すため、しょう油や酒、漬け物など、材料のほとんどを日本から輸入している。「ナスとキュウリの漬け物おにぎり」が人気で、ナスとキュウリのカリカリとした食感が美味。「キムチと焼き肉のおにぎり」は男性会社員に人気。ご飯150グラム、材料200グラムの比率で、一定の味を出すようにしている。この店オリジナルのホットグレープフルーツ茶を一緒に飲むと、お腹の中がポカポカになり、満腹感もアップ。

場所:忠武路6番出口から約140メートル歩き、忠武路タワービルの角を左へ曲がり、約150メートル。

チュモクBaB物語-握りこぶし大以上の巨大おにぎり

 鷺梁津の予備校タウンにある小さな店。客は主に受験生が多いため、値段も安い。1000ウォン(約82円)から1500ウォン(約124円)で握りこぶし大以上の巨大おにぎりを味わうことができる。一つのおにぎりに二つの具材を組み合わせることもできる。野菜とシーチキンのトッピング「野菜シーチキン」、辛い鶏肉の「辛チキン」が人気だ。

場所:ソウル市銅雀区鷺梁津1洞89-1。地下鉄1号線の鷺梁津駅出口前の歩道橋を渡り、左に約60メートル進んだところにあるマクドナルド右の道を曲がり、約130メートル。なお、2号店は銅雀区庁の裏にある。

オニハナ-おにぎりの花

 ショーケースの中にきれいに陳列されたおにぎりが印象的な店。テイクアウトの客が多いが、店内には2-3人用のテーブルと、カウンタースタイルの長いテーブル席もある。注文すると、その場で握ってくれる。日本スタイルのおにぎりだが、細かく切ったゴボウとクチナシの実、たくあん、ごま油、ゴマを混ぜ合わせたご飯を使っているため、味は韓国ののり巻きに似ている。みそ汁はセルフサービス。シーチキンサラダとキムチベーコンの具材が人気。おにぎりは全9種。

場所:ソウル市江南区新沙洞574-3シンウンビル。狸鴎亭駅5番出口から約300メートル。

キム・ジン・インターン記者 , ファン・スヨン・インターン記者
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