インタビュー:チ・ジニ、俳優としてのビジョンを語る(下)


-『家を出た男たち』の記者懇談会のとき、「今やっと俳優人生の5分の1ほど来たようだ」と言っていたが。

「僕は正式には演技の勉強をしてこなかったし、30歳でこの仕事を始めて、やっと10年になりました。実は10年経てば、もっと演技が上手くできると思っていましたが、実際はまだまだだなと。でもここまで来るのに10年だとしたら、この先へ辿りつくのに、そう時間はかからないと思います」

-自分の目標をはっきり決めているようだ。

「40代、50代、60代まで年代別に目標を決めています。今は“中年の美しさ”を持つ俳優になりたい。中年と呼ばれる年齢になったので、同じ時代を生きる同世代の男たちのことをよく考えるようになりました」

「60代ごろになったら、素敵なロマンス映画も撮りたい。そうなるには、今から一生懸命準備する必要がある。俳優という職業が好きな理由は、常に努力し続け、考えなければならない仕事だからです」

-俳優チ・ジニは完璧主義者なのですか?

「完璧主義者というより、むしろ個人主義に近い。他人のせいで被害を被ったり、逆に被害を与えるのもイヤです。傷ついたり、傷つけたりしたくないので、自分でできるだけのことは全てやります。演技も命をかけてやりたい」

-俳優として、目標地点やロールモデルにしている人はいるのか。

「これといった目標より、最近は自分のことを正確に知り、表現することを考えています。自分を十分に知ってこそ、そのレベルに合わせて適切な目標地点も決めることができる。

演技というのは、自分を知っていく過程みたいなものだと思います」

チャン・ソユン記者
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