俳優チ・ジニは最近とても忙しい。ここ2、3年はドラマに、テレビにひっきりなしだ。
昨年から今年だけでも、ドラマ『結婚できない男』(KBS第2)、『同伊(トンイ)』(MBC)、映画『パラレルライフ』に続き、8日公開の『家を出た男たち』まで。作品の中には、イメチェンを試みて好評を得たり、成績が期待に及ばなかった作品もある。
しかし彼は「まだ俳優人生の5分の1しか生きていない」といい、しばらくは走り続けるつもりだという。新作映画『家を出た男たち』ではコミカルさと感動が程よく調和したキャラクターに挑戦した。
同作で彼は、家出した妻を探すため、長い旅に出る音楽評論家チ・ソンヒに扮した。さえない男をコミカルに演じた。
試写会直後、記者の取材に応じたチ・ジニは「男たちの成長映画だと思いながら撮りました」と話し、「それぞれさえないところや痛みを持っている人々が、周りの人々、恋人あるいは妻により、この世の中で成長していく姿が描かれています。そこに悲しみもあれば、それを乗り越え、一段階成長すると思います」と話を切り出した。
-映画の中で悪口を言う姿や、コミカルな雰囲気が新鮮だ。
「演技で悪口を言うのは僕も初めてだったので、爽快な気分になりました。ある理由で出会った3人の男が集まると、子どもみたいになる(笑)姿に、男性観客たちがすごく共感するのではないかと思います」
-チ・ジニならではの「独特なユーモアセンス」があると聞いたが。
「それを発見しましたか? それなら僕のユーモアに笑い崩れるはずです。理解できない人々の前では見せませんが、親しい人々はとても喜びます。特に妻は、僕が口を開くと、よく笑います。発想自体を少し変えるというか。物事を正面ではなく、横、後ろ、中を見てみると、面白い部分が感知できます」