甘くて香ばしいソースにコシのある麺ジャージャー麺


 「バレンタインデー」は女性がチョコレートを渡すことによって好きな男性に告白をする日。3月14日は男性がチョコレートをくれた女性にキャンディーを贈る「ホワイトデー」、5月14日は愛する恋人にバラを贈る「ローズデー」、6月14日は互いの愛を確認する「キスデー」。では、4月14日は何か。それは「ジャージャー麺デー」だ。恋人がいない人たちのための日だ。チョコレートをもらえなかった男性とキャンディーをもらえなかったと女性がジャージャー麺を食べながら互いを慰める日。誰の発想なのかわからないがなかなか奇抜な発想だ。
 韓国でジャージャー麺は食べ物が豊かじゃなかった時代、特別な日だけ食べることができた最高の外食料理だった。卒業式と入学式、引越しの日は必ずジャージャー麺を食べた。ただ面白いのは韓国でしか食べられない料理なのにジャージャー麺が食べられる所は韓国食堂ではなく、中華料理店だということだ。仁川に渡ってきた華僑がチャイナタウンを形成し、韓国人の味覚に合った中華料理のメニューとしてジャージャー麺を開発した。その甘くて香ばしい味が爆発的人気を呼び、全国に一気に広まったという。韓国には韓国食堂と同じ程度中華料理店があることから、小腹がすいたら気軽に食べられる庶民料理として定着した。ジャージャー麺の食べ方はソースと麺をよく混ぜるのがポイント。箸を両手に一本ずつ持って、ジャージャー麺の真ん中に差し、真ん中の麺を端の方に引っくり返しながら持っていくとソースが均等に混ざる。

元祖「皿ジャージャー麺」といえばココ!ヒョドンガク

 普通のジャージャー麺ではなく、淡白で香ばしいシコシコしたジャージャー麺が食べたいのならヒョドンガクに行こう。同店は約10年前、韓国ドラマ『おいしいプロポーズ』の舞台となった。同店のオーナー・パク・ジェワンさんは、中国本土のコックから学んだ秘法を基に、同店で30年間手打ちジャージャー麺を作り続けている。最近はどの店にもある皿ジャージャー麺だが、実は材料と麺を一緒に炒める調理法はパクさんが開発したものだ。また化学調味料を一切使わず、生のキノコや野菜、豚肉などの千切りされたものが入ったユスルジャージャー麺も6000ウォンで味わえる。


■開館案内

*アクセス: 地下鉄2号線梨大(이대)駅1番出口からグリーンバス(支線バス)7017番、または2号線新村駅1番出口からグリーンバス7737番に乗車、梨大付中で下車。横断歩道を渡り、延世大学校同門会館と石欄韓定食の間の路地に入り右折。

*住所: ソウル市西大門区大新洞50-2

*Tel: 82-2-392-0683

記事=キム・ジウン 写真=チェ・ヨンデ

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