インタビュー:チャン・ヒョク「思い入れがあるのはソン・ドンイルさんとのシーン」(下)


―ヒロインのイ・ダヘさんのキャスティングは、チャン・ヒョクさんの推薦だそうですが。

「イ・ダヘさんとは、『プランダン 不汗党』で共演して、とても息が合いました。演技のリアクションとか、演技のアンサンブルがとてもよかったんです。テギルはオンニョンとずっと会えなくて、やっと会うことになるので、その時にすっと息が合う人でなければならない。そんな時、監督に、『これまでの共演者で誰がよかったか』と聞かれたので、彼女を推薦しました」

―「宿敵」となるオ・ジホさんとの相性はどうでしょうか。

「このドラマで初めて友達になりました。同い年ということもあって気楽です。誰といても、いつでもとても元気な人。演技でも、相手と息を合わせることを意識してくれる、俳優としても尊敬できる人です」


―お気に入り、こだわったというシーンを少し教えてください。

「ソン・ドンイルさんとのシーンです。チョン・ジホは、テギルにとってチュノの師匠。テギルは彼によってチュノとなり、彼を越えてチュノのトップになった。その彼と対峙(たいじ)するシーンの演技には思いが強いです」

―撮影が終わったらしたいことは。

「家族との時間を持つことですね。ロケ地での食事も悪くないですが、家でごはんを食べたいですね(笑)」

 このインタビューは撮影現場で行ったものだ。チャン・ヒョクは、演技に対して真摯(しんし)でストイックな俳優として知られる。撮影の場に立つと、周囲の雑事はまったく目に入らないかのようだ。ひたすら集中する姿は、ボロを着ていても輝きオーラが見えた。



『チュノ』で俳優としての演技力・存在感を見せつけたチャン・ヒョク。家族とゆっくり過ごして充電してほしいと思っていたが、その間もなく中国版『イヴのすべて』の撮影に入ることになった。演技への「欲」は、休暇よりも彼の糧になるようだ。あらたなフィールドで、さらなく飛躍を図ってほしいものだ。

裕福な両班(ヤンバン:貴族階級)の家に生まれたが、ある事件をきっかけに、奴婢を追う狩人のチュノとなったイ・テギル(チャン・ヒョク)。かつて朝鮮最高の武将と言われながら、友人の裏切りにより奴婢に転落したソン・テハ(オ・ジホ)。かつてテギルの家の奴婢 (ヌヒ:奴隷)ながら、テギルと愛をはぐくんでいたがある事件で逃亡、その後テハと出会うオンニョン(イ・ダヘ)。この3人を中心に、チュノたち、奴婢たちが、後継ぎを巡る王朝の陰謀に巻き込まれ…。

壮大なアクション時代劇『チュノ~推奴~』はアジアドラマチックTV★HD(スカパー!HD655ch)、アジアドラマチックTV★So-net(スカパー!749ch)で4月20日より毎週火・金曜の午後2時、深夜1時に日本初放送される。



ソウル=野崎友子通信員

(C)Kim Mal Ju

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