インタビュー:ソン・スンホン、仕事・恋愛観を語る(上)


 ある瞬間、俳優のオーラが漂うときがある。ソン・スンホン。ジェントルガイの代名詞だった彼に、強いカリスマ性が感じられた。イケメンから男として、俳優として魅力を増していく彼をスポーツ朝鮮創刊20周年記念として、やっとのことで迎えた。徹夜撮影を終え、約束の場所に現れた彼に、あらゆる質問を投げかけてみた。眠いだろうに3時間のインタビュー中、ユーモアセンスを発揮し、ソフトなまなざしを向けたソン・スンホン。「約10年トップをキープしてきた実力」が垣間見えるインタビューをお届けする。

 ここ数年の歩みも普通ではない。トレンディードラマの主人公から抜け出し、時代劇で勝負の一手を放った。ドラマ『エデンの東』で、キラ星のような大先輩たちと共演したかと思えば、今回は映画『無敵者』だ。『力道山』『私たちの幸せな時間』などを演出したソン・ヘソン監督がメガホンを取り、男性美あふれる骨太な映画となる。

-演技への欲が強くなったように見える。

「俳優として、一人の男としてとても重要な時期だと思います。一生懸命仕事をしたいし、多くの作品にチャレンジしてみたい」

-実は『エデンの東』を選んだとき、すごく驚いた。主に同年代の俳優たちと共演していたが、大先輩たちの機嫌を伺うのは大変ではなかったか? 正直なところ後悔もしたようだが。

「ハハハ。そういうことは絶対ありません。ユ・ドングン先輩などからたくさん学びました。もちろん50話を超える長丁場にわたって演技をするのは初めてなので、大変でした。多くの出来事がありました」

-今回の新作映画はどんな感じ?

「鋭くなった姿を期待してほしい。ソン・ヘソン監督が冗談のようにそうおっしゃっていました。“僕たちは以前のソン・ヘソン、ソン・スンホンではないだろ? 今回は満足いくように見せよう”と。(ソン・ヘソン監督とソン・スンホンは1999年に公開された映画『ホワイトクリスマス 恋しくて、逢いたくて』でタッグを組み、興行が振るわなかった苦い思い出がある)

-『無敵者』以降の活動計画は?

「海外プロジェクトなどさまざまな作品を検討しています。1年に少なくとも1、2本の映画やドラマに出演する考え。仕事に対する欲が沸いてきました」

-子どものころから俳優を夢見ていた?

「デビューはファッションブランド『STORM』のモデル選抜オーディション。アルバイトとして応募し、当時としては爆発的な反応がありました。オンライン文化が盛んではないときでしたが、ファンレターも殺到。一夜で有名になったという話をそのとき実感しました」

-俳優たちが自らマネージメント会社を設立するのがブームだ。

「現所属事務所STORMSカンパニーは個人事務所ではありません。志を同じくする方たちとともにしており、基本的に僕は所属俳優。ただ少し積極的に意見を開陳するだけ。会社名はSTORMから取りました。初心に帰って一生懸命突っ走ってみようという覚悟を込めました」

-もし俳優になっていなかったら?

「そうですね、(しばらく考えてから)ホテル関係の仕事をしていたんじゃないかな。経営に関心があります。あ、今回の映画が終わったら、絵を描いてみるつもり。小学校5年のとき“地下鉄4号線開通記念全国絵画大会”に出て、賞ももらったんです。そのとき自分の絵が忠武路駅に飾られました」

-最近のバレンタインデーやホワイトデーは?

「バレンタインデーのときはタイで撮影を。ホワイトデーのときは気付かずに過ぎていきました」

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