インタビュー:オ・ジホ「『推奴』では人生初めてのダイエットも経験」


 韓国での放送を視聴率30%を超える大ヒットで好評のうちに終えた『推奴~チュノ~』(以下『推奴』)。その中で、朝鮮一の武将と呼ばれていたが陰謀に巻き込まれ奴婢となり、チャン・ヒョク演じる「推奴」イ・デキルに追われるソン・テハを演じたオ・ジホにインタビューした。

―『推奴』ソン・テハ役を選んだ決め手は何でしたか。

「これまで6年ぐらい、ロマンチック・コメディーをやってきました。そんなとき、『推奴』のシノプシスをもらい、男らしいところを見せられる、と思ったんです。ロマコメで見せる男性像は、女性にはいとおしいけれど、ちょっと小さな男という感じがありますよね。カリスマがあって、個人よりも国のために生きるという『大きな男』、本物の男というものがソン・テハ役に感じられ、出演を決めました」


―ロマコメを脱したいという思いがあったのでしょうか。

「ロマコメがいやだということではないんですよ。ただ今回の“愛”は、妻子を殺されてしまった男の義理から生まれた愛。また恋をすることになったら、最後まで守り抜きたい、という思いからの愛で、これまで演じてきたものとまったく違うもので引かれました」

―時代劇は初めてでしたが、それについてはどうでしたか。

 「プレッシャーはありました。自分はもちろんですが、周りのほうがもっとあったようです(笑)。皆さんいろいろな心配してくれましたが、メークしてみて、アクションとか、声のトーンなどもチェックして大丈夫だろうと(笑)。声は、自分の中低音の中で“ここだ”と監督が示してくれたところで決めました」


―アクションシーンに苦労はありましたか。体作りはどうでしたか。

 「普段から運動しているので、体力的には問題ありませんでした。ただ剣を使うことはなかったので、かなりアクションのレッスンをしました。だんだんスケジュールがきつくなってめったに腹筋運動もできなくて…。でもダンベルなど時間があれば現場でもやっていました。そして、ダイエットを初めてしました。体重を減らすのでなく、筋肉をつけるもの。炭水化物をやめて、たんぱく質だけで2カ月過ごしました。それでもチャン・ヒョクさんには負けてますね(笑)。チャン・ヒョクさんは細い筋肉で、自分は太い筋肉で勝負してるんですが(笑)」


 朝鮮時代中期、初恋の女性オンニョン(イ・ダヘ)を探すため奴婢を追う推奴(チュノ)になった男、イ・デキル(チャン・ヒョク)と彼に追われる奴婢たち。奴婢に転落した朝鮮最高の武将ソン・テハ(オ・ジホ)の逃走は、王孫を救うためだった。オンニョンは偶然テハと出会い、デキルへの思いとの間で揺れる。そして、彼らは跡継ぎをめぐる王朝の陰謀の渦へと巻き込まれていく…。

 『チュノ~推奴~』はアジアドラマチックTV★HD(スカパー!HD655ch)、アジアドラマチックTV★So-net(スカパー!749ch)で4月20日より毎週火・金曜の午後2時、深夜1時に日本初放送される。

ソウル=野崎友子通信員

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