29日に自殺した俳優の故チェ・ジニョンさんに、母親が結婚を勧める女性がいたことが分かった。
チェ・ジニョンさん一家と親しい関係者によると、「ジニョンさんの母親は、最近ジニョンさんに、ある女性との結婚を勧めていた。母親は、二人が結婚して、ジニョンさんが早く安定した生活を送ることを望んでいた」という。
2008年のチェ・ジンシルさんの自殺で、 母親と弟のジニョンさんは大きな衝撃を受け、精神的に混乱状態に陥った。特にジニョンさんは、深刻なうつ病とストレスに悩まされ、ここ5、6カ月ほどは精神安定剤を服用していたという。また、母親が勧める病院治療を拒否し、薬の服用を続けるだけだったことが分かった。
さらに、ジニョンさんと母親は、ある建設会社が故チェ・ジンシルさんに対して損害賠償を求めた訴訟で敗訴し、姉の代わりに巨額の賠償金を支払わざるを得ない状況に置かれていた。
ジニョンさんは昨年、漢陽大学演劇映画科に入学し、大学生活や演技の授業に打ち込むことで、うつ病に立ち向かう決意を見せた。また、芸能界復帰を強く望んでおり、仕事に復帰する意向も示していた。だが、今年大学に通ったのはわずか1回で、知人と会うのも控えるなど、行動に異変が見られていた。
母親はこのような状況で、息子のジニョンさんが結婚して勇気を取り戻し、家族とともに困難を克服することを強く望んでいた。また、結婚すればおいとめい(チェ・ジンシルさんの実子)にとっても頼もしい保護者になるとの期待を抱いていたようだ。だが、ジニョンさんは結局、うつ病を克服できず、29日に自殺という極端な道を選んでしまった。学業と芸能界復帰、そして結婚も、結局は亡き姉の遺志に沿うことはできなかった。