俳優カン・ジファンが、24日、「沖縄国際映画祭」のオープニングを飾るレッドカーペットを歩き、ファンに笑顔を振りまいた。
この日は、海外ゲストのカン・ジファンほか、セレモニーMCの今田耕司、矢島美容室、岡村隆史ら人気のお笑い芸人、俳優、映画祭関係者など約200人がレッドカーペットを歩き、3万5000人の観客がセレモニーを楽しんだ。レッドカーペットゲストの中には、『冬のソナタ』のユン・ソクホ監督の姿もあった。
そして25日、カン・ジファンは『My Girlfriend Is an Agent』(原題:『七級公務員』)の舞台あいさつに立った。この日は、約1000人の観客が見守る中、シアターレッドカーペットを歩いた後、18時45分から、よしもとスペシャルサポーターの陣内智則とともに舞台に登壇した。
「沖縄に来たのは初めて。国際映画祭に作品を持って参加するのも初めてなので、自分にとっても意味がある映画祭です」と所感を述べたカン・ジファン。
映画の内容になぞらえ、人を欺くときはどんな手段で、との質問に、「人を欺いたりしたことは一度もないので、まったくわからないですね」と笑って答えたほか、お笑い芸人の陣内とのからみにも笑顔で応じていた。
映画の見どころを問われると、「この映画は、皆さんに、人生の教訓を伝えたいとか、何かメッセージを届けようということよりも、とにかく映画が上映されている2時間の間、ほかの事を忘れてたくさん笑って楽しんでほしい、そういう気持ちで撮影しました。心から笑って、楽しんでほしいです」とPRした。
現在、韓国で、事務所移籍にからむトラブルの渦中にあり、沖縄入りの前日にも警察の事情聴取を受けるなど苦境に立たされているカン・ジファン。沖縄のファンの前では、努めて笑顔を見せていたが、その裏には、穏やかではない心中が垣間見えた。
それを払しょくするかのように、ファンの声援に対し、「本格的に2010年の活動を、一生懸命始めようと思いますので、今後とも応援よろしくお願いします。頑張ります」と語ったのが印象的だった。
那覇=野崎友子通信員