漢江の展望台カフェでロマンチックなひとときを(上)

 夕日が黄金色に輝く夕暮れ時、静かな波を立てながら流れる漢江。橋の上から見下ろす漢江の夜景は実に美しい。夕日を映し出す63ビルの黄金色の外壁が魅力を放つ一瞬でもある。

 普段は忙しく通り過ぎるだけの漢江の橋の上に「余裕」を楽しむ空間ができた。広津橋、蚕室大橋、漢南大橋、漢江大橋、銅雀大橋、楊花大橋の6カ所に展望台カフェがオープンした。ソウル市の「漢江ルネッサンス・プロジェクト」の一環として昨年7月1日、漢南大橋のカフェ「レインボー」を皮切りに、蚕室大橋「リバービュー春」(7月31日)、広津橋「リバービュー8番街」(8月5日)、銅雀大橋「雲」「夕焼け」(11月2日)、漢江大橋「ノドゥル」「リオ」(11月5日)、楊花大橋「アリタウム楊花・仙遊」(11月25日)が続々とオープン。雲の上を散歩しているような気分を満喫できるカフェ、橋の上から見下ろすソウルをご案内しよう。



広津橋「リバービュー8番街」-ロマンチックな散策路と漢江オペラハウス

 広津橋の「歩きたい橋」の下にある展望カフェ「リバービュー8番街」。珍しく橋の下に設置された展望台カフェだ。橋から展望台に下りる途中、階段の隙間から漢江を見下ろすと思わずヒヤッとするはず。円形の展望台の四方から漢江を見渡すことができる。先日、最終回を迎えたドラマ『アイリス』のロケ地としても有名だ。現在、展示場では漢江の歴史を写真で紹介しており、ガラス床の下から漢江を見下ろす公演ステージの真ん中には、グランドピアノが置かれている。公演はジャンルの区別なく行われ、ホームページで事前予約を受け付けている。入場は無料。

楊花大橋「アリタウム楊花・仙遊」-7種の漢方茶

 ラッシュアワーの時間帯はいつも激しく渋滞する楊花大橋にも、漢江の夜景を堪能できるカフェがある。「アリタウム」とは、丸い窓の中に差し込む夕日の光が美しいという意味にちなんで名付けられた。漢江公園から対角線に上下するエレベーターに乗ると、まるで鶴の背中に乗っているような気分になる。長細い作りで向かい合う二つのカフェ「楊花」と「仙遊」は、それぞれ東洋式、西洋式のインテリアを基調とした空間になっている。「楊花」には伝統韓屋のような雰囲気が漂う格子模様の木枠で作られた窓があり、漢江は一瞬で古典的な眺めに変身する。一方「仙遊」は、ゆったりしたソファーと窓のある洗練されたバー。夕方には川辺に映る夕日が、夜になると街路灯や車のライトが放つ華やかな光が店内を照らす。夜景を眺めながら、コーヒー、マフィン、クッキーなどを味わうことができる。漢方茶も美味。

銅雀大橋「雲」「夕焼け」-空に一番近い展望台


 漢江の展望台カフェのうち、最も高い位置から夜景を楽しむことができるのは、銅雀大橋にある展望台カフェ「雲」と「夕焼け」。5階には屋外テラスがあり、銅雀大橋や盤浦大橋、遠くには漢江大橋まで、ソウルの夜景を一望することができる。

 寒いときは、3階や4階のカフェでビールやカクテルを味わうのもお勧め。楕円形の作りになっているため、どの席に座っても絶景が楽しめ得る。展望台カフェの中では唯一、駐車スペースがあるため、行きやすいという利点もある。駐車場から見える漢江の夜景もなかなかの見応えだ。銅雀大橋を挟む二つのカフェは、インテリアもメニューもほとんど同じだ。どちらのカフェもコーヒーやお茶のほか、アルコール類、食事など、幅広いメニューがそろっている。

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