ウンサン、韓国特有の歌唱法で日本でも人気

「ジャズ韓流」の隠れた先駆者、1月にゴールドディスク賞受賞


 ウンサン(本名・キム・ウニョン)=36=は韓国の女性ジャズシンガーの中で、最も激しく歌う。ソフトにささやくのではなく、ハスキーな声でおおらかに張り上げるようなウンサンの歌からは、時に強靭(きょうじん)な男性を感じることもある。15年間ジャズシンガーとして活動し、今や「国家代表級シンガー」となったウンサンの人気の秘訣(ひけつ)だ。そんなウンサンが最近、日本でも大いに認められている。今年1月、日本の有名ジャズ雑誌『スイング・ジャーナル』が選ぶ「ゴールドディスク賞」を受けた。1998年から続けている日本での活動が、初めて実を結んだ瞬間だった。

 「韓国人特有の直線的な歌唱法が、日本のファンに新鮮な印象を与えたようです」。ソウル・光化門のとあるカフェに現れたウンサンは、「日本に初めて行った時は、観客が20人もいないジャズクラブで歌った。今は日本を全国ツアーで回るほど広く名前を知られるようになった」と話した。まさに「ジャズの韓流」の隠れた先駆者といえるだろう。「日本で年間80回ほど公演をします。ヨン様(ペ・ヨンジュン)のお陰でいい思いもたくさんしました。フィギュアスケートの金妍兒(キム・ヨナ)選手が金メダルを取った瞬間も、日本の高速道路のサービスエリアにいて、本当に誇らしかったです。日本の人たちも、金選手の演技を見て涙を流していました。わたしに『おめでとう』と言ってくださる人もいました」。ウンサンは、昨年日本で発売した5枚目のアルバム「オープン・ユア・アイズ」を最近韓国でもリリースした。視聴率30%以上を記録したKBS第2のドラマ『チュノ~推奴~』の挿入歌「残酷な愛」でも人気を集めている。「ジャズというジャンルに自分を閉じ込めておきたくない」と話すウンサンにとって、音楽は「自由」と同義語のようだ。

チェ・スンヒョン記者
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