インタビュー:キム・ジュン「日本語の演技は本当に大変だった」(下)


『キミの記憶をボクにください~ピグマリオンの恋~』は、愛する恋人との思い出は憶えているが、その人の顔を忘れてしまった「ミカ」(南沢奈央)と、亡くした恋人の記憶に苦しみながらも、親友の恋人ミカに恋をしてしまう「ギヨン」(キム・ジェウク)、「ミカ」との愛と「ギヨン」との友情の間で苦しむ、ミカの本当の恋人「ヒョンジュン」(キム・ジュン)の3名の切ない愛の物語だ。国境を越えた恋愛ということで、日本語も使われる。

―劇中、日本語のせりふがありますがどのように覚えたのですか。

「せりふは大体半分が韓国語、も半分が日本語といった感じでした。特に、ミカとの会話はほとんど日本語だったので本当に大変でした。日本で活動のため、あいさつなどの簡単な言葉は少し勉強していたのですが、ヒョンジュンは日本人の彼女がいて、日本留学経験もあり、日本語で彼女にプロポーズまでするという設定だったので苦労しましたね(笑)。



日本語のせりふを覚えるだけでなく、感情を入れなければいけないことが問題で…日本語の堪能なジェウクさんからアドバイスをもらったり、近くにいる日本語を話す方全員から助けていただきました。頑張ったんですが、ちゃんと通じているのか…心配です(笑)」

―では、撮影で特に苦労したことは何でしたか。

「やはり、日本語ですね。たくさん練習はしましたが、この作品は日本で配信されるものですので、日本の皆さんが実際に聞いたら不自然に感じる発音やイントネーションもあると思うのでそこが大変でしたね。今でもできないのですが、日本語の“つ”の発音が難しかったです。韓国にはない音なので、うまく発音できず、撮影中伝わらないこともありました。それ以外には、寒かったことです。寒すぎて震えてしまい、撮影できないこともありました」


―日本人の女性と恋に落ちる役でしたか、演じてみて国際恋愛に関してどう感じましたか。
「国は関係ないと思います。今回の撮影で感じたことなのですが、言葉が通じなくてぶつかることもあると思いますが、会話ができないとしてもお互いの感情を分かりあえないということではないと感じました」



―「俳優キム・ジュン」は、今後どのようなことに挑戦したいですか。
「挑戦したいことは本当に多いですね。まだ演技を初めて間もないので、もっと経験を積みたいです。演技の魅力は、あるキャラクターを通じて、もちろん実際の自分と似ているキャラクターもいると思うのですが、全く違う性格の人物になれることだと思います。今後も色んな役を演じられるよう機会が増えたらいいと思います」


―次回ドラマに出演するならば、そのような役を演じてみたいですか。
「今までの役は、少し物足りないキャラクターだったように思います。『花より男子』の時もほかの友達は問題を起こすのに比べ僕は特に波を起こさないし、今回の役もバカみたいに友達と彼女を信じているキャラクターでした。次はもっと問題のあるキャラクターを演じてみたいですね。優しい人よりも、少し悪い面がある人の方が面白いし魅力もあると思うので、そんな役をやってみたいです。スリラーも面白そうですし、男だったら誰でもあこがれるアクションにも挑戦してみたいですね」


―最後に、日本のファンの皆さんにメッセージを。
「昨年も日本で活動する機会が多かったのですが、今年はもっと皆さんと会えればと思います。実は、昨年シングルをリリースする計画が中止になり残念だったのですが、今年はアルバムを発売する予定です。日本で直接ファンの方々に良い音楽をお聞かせできたらと思っています。また4月には『花より男子』のイベントで日本に行きますし、今撮影している作品もあるので、皆さんに会える機会はたくさんあると思います。僕が日本に行った時はぜひ探してくださいね。これからも熱い応援お願いします!」


キム・ジェウクとキム・ジュンがW主演したBeeドラマ『キミの記憶をボクにください~ピグマリオンの恋~』は、エイベックスとNTTドコモが運営する携帯電話専用放送「Bee TV」で3月20日より配信開始。アクセスは、iチャネル> BeeTVまたはiメニュー>動画>BeeTV。毎週1話、前後編各役5分で12話、初回のみ零時、以降毎週木曜日午後5時に更新される。


ソウル=野崎友子通信員

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