現在、イ・ジェハン監督がメガホンをとる映画『砲火の中へ』を撮影中のクォン・サンウ。朝鮮戦争60周年記念作品として、今年一番の期待作と注目されている大作に主演している。そして、下半期にはコ・ヒョンジョンと共演するドラマ『大物』の主演も決定している。
そんなクォン・サンウが昨年主演した2本の作品が今日本でホットだ。ドラマ『シンデレラマン』はDVDが発売になり、映画『悲しみよりもっと悲しい物語』が上映中。
昨年9月に新生ファンクラブ「Mr.Tears クォン・サンウオフィシャルファンクラブ」(http://www.kwon-sangwoo.jp/)が誕生し、自身のショップ「Mr.Tears 」(http://www.mr-trars.jp)もできてから初のファンミーティング開催のために日本を訪れたクォン・サンウにあらためて、この2作品についてほか、話を聞いた。
―『シンデレラマン』で、デサンとジュニの演じ分けで苦労した点、工夫したことは。
「一人二役なので当然努力はします。ただ、韓国のドラマの撮影現場は大変で、演じるのに限界はあります。その中では最高のことはできたと思います。違いは、見る側で感じてほしいですが…強いて言えば、デサンでは活発で愉快な面を、ジュニでは堅固な性格を表現したことですね」
―ユナ(少女時代)さんと共演しましたが、すぐ仲良くなれましたか。
「韓国では年下が年上を慕うという習慣があります。実際ユナさんとは年の差はありますが、互いが演技を通して刺激し合うことで年の差に関係なく互いを敬い、いい雰囲気の中で撮影が行われました」
―映画『悲しみよりももっと悲しい物語』に出演を決めた理由は。
「監督は、もともと詩人で作家。学生時代に彼の詩はとても人気があり、僕自身も好きで読んでいました。最初に映画のシナリオを読んだ時とても新鮮で、今まで自分が演じたことがない役でしたので自分にとって実験的なものになると感じました。詩の中の主人公を自分に置き換えることで面白さ、やりがいを感じ出演を決めました」
―次回作『砲火の中へ』はどんな映画でしょうか。
朝鮮戦争60周年記念作品で、監督は『サヨナライツカ』のイ・ジェハンです。テーマは愛国心の何たるかもわからず、銃も撃った経験もないまま戦場に行った学生たちの悲劇を描いた作品です。素晴らしいシナリオを実力派俳優たちと作り上げ、僕自身完成が待ちどうしく非常に期待している作品です。」
―18歳の役だそうですが、違和感はないですか。
「僕にオファーが来た時は正直18歳の役は無理だと思いました。ですが、オファーが来たという事は僕に対する期待の表れだとも思ったので僕もその期待に応えようと思い出演を決めました。また、若く見える事は僕の長所だと思って演じています(笑)」
東京=野崎友子通信員