シン・スンフンがデビュー20周年記念コンサートを開催


 6日、シン・スンフンが東京国際フォーラムホールAにてデビュー20周年記念コンサート「2010 The Shin Seung Hun SHOW in japan -20th Anniversary-」を開催した。

 この日の前に、3日、大阪国際会議場で日本コンサートをスタートさせたシン・スンフンは3日、日本ライセンス盤ミニアルバム「LOVE O'CLOCK」をリリースした。また、4月よりTBSで放送が開始されるイ・ビョンホン主演ドラマ『アイリス』でテーマソング「Love of IRIS」を歌っているなど、その存在感を示している。

 コンサート前に行われた記者会見で、シン・スンフンは、デビュー20周年コンサートにあたって、ファンと歌いたい曲を「韓国でも、そして日本でもデビュー曲の『微笑みに映った君』」と語った。


 コンサートに向けて運動や体力作りをしたか、との問いには「僕はバラード歌手なので、筋肉も腹筋もあまりいらないと思う(笑)。肺活量が一番必要だと思うので、ランニングはしている。韓国ではモムチャン(筋肉美の体)がはやっているのでやってみようとも思ったが、好きな洋服が着られなくなってしまうのでやめた」と言って笑った。

 『アイリス』のOSTに参加したことついては「イ・ビョンホンさんは昔からの親友で、今度『アイリス』というドラマをやるが、どうしてもスンフンさんの歌が入ってほしい、と直接電話がきた」という。そして「ものすごいアクションドラマだったので、僕の歌は悲しい歌ばかりなのに、どこに入れるんだろうという思いもあったが、あえて遅めのテンポでバラードを作った」と経緯を明かした。


 サイクルが短い韓国の音楽業界で20年という長期にわたり活躍。ファンだけでなく、歌手や俳優らの後輩たちにも多くの支持、愛を得ているシン・スンフン。この先はどこまでいくつもりなのだろう。

 「日本には50、60代の歌手の方が大きな会場でコンサートをやっていてとてもうらやましい。わたしも曲・詞を作る余力がある限り、そして声がでる限り頑張って歌い続けたい。韓国では20周年だが、日本ではまだ5年なので、また15年後にこうして記者会見を開きたい(笑)」と意欲を見せた。


 午後6時に始まったコンサートでは、20年間の音楽人生を5つのジャンルに分けた構成で披露。OSTのコーナーでは、ドラマ『秘密』、映画『連理の枝』、そしてステージでは初披露となったドラマ『テロワール』を歌った。後半には、「日本で一番好きな曲」とDreams Come Trueの「LOVE LOVE LOVE」を日本語で聞かせ、アンコールでは「Love of IRIS」と、ファンの心に染み入る歌を披露。

 熱い声援に、途中で何度かグッとこみ上げる場面もあったが、涙をこらえ、3時間30分に及ぶ長い公演を最後までしっかり歌い上げた。


 シン・スンフンは今回のコンサートにあたって、「音楽活動をやってもう20年が過ぎてしまったが、短かったようで長い時間だった。頑固に音楽だけをやるのはつらい時もあったが、常に誇りを持って、この20年を進んできた」とし、「皆さんには、シン・スンフンが20年間どういう歌を歌ってきたのか、そして、シン・スンフンについて、ありのままに知っていただけるだろう」とコメントしていた。

 そんな言葉が、そして今後へのさらなる意気込みがしっかり伝わるコンサートだった。

東京=野崎友子通信員

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