キム・ジェウク、キム・ジュンがBeeドラマに主演


 携帯電話専用放送局「BeeTV」が『コーヒープリンス1号店』などで知られる俳優キム・ジェウクと『花より男子~Boys Over Flowers』F4メンバーとして人気のキム・ジュンが主演した新しい韓国ドラマ『キミの記憶をボクにください~ピグマリオンの恋~』を制作。3月20日より配信が開始される。

 キム・ジェウク、キム・ジュンがW主演を務めたほか、若手人気女優・南沢奈央がヒロインとして出演。演出は『私の名前はキム・サムスン』などで知られるキム・ユンチョル監督が務め、2月1日から21日まで、オール韓国ロケで撮影された。

 物語は、これまでの韓国ドラマファンはもちろん、日本ドラマが好きな視聴者まで幅広く楽しめる、ポップでピュアなラブストーリー。

 愛する恋人との思い出は憶えているが、その人の顔を忘れてしまった「ミカ」(南沢奈央)。亡くした恋人の記憶に苦しみながらも、親友の恋人ミカに恋をしてしまう「ギヨン」(キム・ジェウク)。そして、「ミカ」との愛と「ギヨン」との友情の間で苦しむ、ミカの本当の恋人「ヒョンジュン」(キム・ジュン)。国籍が違う3名の若者たちの、言語を越えた切ない愛の物語だ。

 日本語が堪能なキム・ジェウクは、以前より日本の仕事もしてみたいと語っていた。今回は、韓国ドラマではあるが、日本の仕事を、ネイティブ並みの日本語で共演の南沢とコミュニケーションをとりながら進めた。

 キム・ジェウクは、撮影のエピソードとして「この環境自体がすごく楽しくて不思議です。日本の役者さんと芝居するのが初めてなので、それ自体が楽しいですね。(南沢さんと)コミュニケーションをとるのも日本語ですし。ちゃんと皆が南沢さんをケアしている雰囲気もすごくいいと思いますし、通訳の人も頑張っていますし、いい経験だと思います」と語った。


 ドラマのみどころは、との質問には間髪入れずに「ジュン君の日本語と奈央ちゃんの韓国語かな(笑)」とジョークを交え、自身は日本語が堪能なのにもかかわらず、ギヨンは日本語が話せない設定なので、「最初は見ている人が恥ずかしくなるくらい崩した日本語を話してましたね。それが結構辛かったので、すぐに変えました」と笑いながら告白。

 キム・ジュンに日本語のアドバイスなどしたか、との問いには「撮影前からも、現場でも日本語の特訓をしてましたね。でもこちらからすると役者同士なのに、スタッフの域にまで入り込んでしまっていたのではないかと思い、自分がアドバイスすることが(相手にとって)プラスになるかどうかわかりませんし、そういうところは心配でしたね。でもジュン君がすごく話しやすい雰囲気を作ってくれたので楽しかったです」と明かした。

 キム・ジュンは、ヒョンジュン役について「非現実的な設定の中で友情や愛情に苦しむ役なので、最初は受け入れるのが難しかったです。でも役名が本名と同じということもあり、キャラクターに似ているところもあるような気がします。優柔不断なところとか(笑)」とし、「恋人が記憶喪失になり友達を好きになってしまいますが、状況によって変わる感情をぜひ見てください」とPRした。

 海外での初仕事に挑んだ南沢は、唯一の日本人キャスト。日本と韓国の撮影の方法の違いにとまどいもありながらも「皆優しいです。もし自分が逆の立場で日本に韓国の方がいらっしゃってもそんなに海外の言葉で(韓国語で)話しかけられないのではと思うのに、皆さん日本語でどんどん話しかけてくれます」とした。

 共演者については「ジェウクさんは日本語が話せますが、ジュンさんは話せないのに勉強してきてくださって、話しかけてくれます。皆さん本当に優しいです」と語った。

 さらに「ジェウクさんは(日本語も上手で)日本人っぽい雰囲気で、安心しました。最初から『キム・ジェウクと申します』と(日本語で)あいさつしてくださったので、ほっとしました。ジュンさんは明るくて気さくな方です。私がめん類が好きだと言ったら、カップめんを買ってプレゼントしてくださって、優しい方です」と付け加えた。

 Beeドラマ『キミの記憶をボクにください~ピグマリオンの恋~』は、エイベックスとNTTドコモが運営する携帯電話専用放送「Bee TV」で3月20日より配信開始。毎週1話、前後編各役5分で12話、初回のみ零時、以降毎週木曜日午後5時更新。

東京=野崎友子通信員

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