ソン・イルグク、現代版ヒーローでも成功できるか?


 ソン・イルグクはヒーロー専門の俳優なのだろうか。韓国史上の英雄を演じ、人気を集めてきたソン・イルグクが、来月6日から放送予定のMBC特別企画ドラマ『神と呼ばれた男』(イ・ヒョンソン演出)で現代版のヒーロー役に挑戦する。

 ソン・イルグクは同作品で、主人公のチェ・カンタ役を演じる。チェ・カンタは家族を殺した男たちへの復讐(ふくしゅう)を誓い米国で成長する人物で、コードネーム「ピーターパン」、米国名「マイケル・キング」など、幾つもの名前で生活する。『神と呼ばれた男』という題名からも分かるように、完璧な肉体と明せきな頭脳、異性をとりこにする魅力を合わせ持つ完ぺきな男だ。

 演出を務めるプロデューサーのイ・ヒョンソン氏は、25日午後に行われた同ドラマの制作報告会に出席し、同ドラマについて「神に代わって悪を討つアクションヒーローの物語。復讐(ふくしゅう)の化身から正義の守護神に変わっていくカンタというヒーローの物語」と説明した。

 ソン・イルグクはこれまで演じてきた作品で、歴史の中の英雄やアクションヒーローとして活躍してきた。日常生活での真面目な姿や、 金佐鎭将軍(韓国の独立運動家)の子孫という点も、ドラマの中の役と重なり、ソン・イルグクのカリスマ性溢れる英雄の演技に迫力を加えている。

 ドラマ『 朱蒙 』(MBC)では高句麗を建国した朱蒙を演じ、『風の国』(KBS第2)ではユリ王【琉璃】(朱蒙の孫)の息子で高句麗第3代王、大武神王「ムヒュル【無恤】」を演じた。『海神-チャン・ボゴ』(KBS第2)では悲劇の英雄「廉長」を演じ、人気を集めた。また、ドラマ『ロビイスト』(SBS)では世界をまたにかけるロビイストを演じた。

 ソン・イルグクが英雄を演じた時代劇ドラマは視聴率などでも良い成績を収めたが、現代版ドラマの『ロビイスト』だけは大作であったにもかかわらず、視聴率は低迷した。現代版ドラマの『神と呼ばれた男』が、果たして成功を収めることができるかが注目されるところだ。

 女性記者とのトラブルという試練を乗り越え、大作ドラマで帰ってきたソン・イルグクは、強い覚悟で撮影に臨んでいる。2年間、コツコツと作り上げた完ぺきな肉体は、ドラマが始まる以前から既に話題を集めている。

 ソン・イルグクは「2年間待ってきた。原作漫画のように痛快で面白い作品にしたい」とドラマに対する意気込みを語った。ソン・イルグクは、「英雄が登場する大作が好きか」という質問に「そういうわけでもない」と笑って答えた。“完ぺきな男”になって帰ってきたソン・イルグクが、現代版のヒーローで成功できるかに注目が集まっている。

キム・ヒョンノク記者
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