辛さがたまらないビビンククス

 今年ブームになることが予想されるのはめん類。その中でもビビンククス(素めんを甘酸っぱく辛いソースと野菜類で和えたもの)だ。ビビンククスブームの発祥地とされる「望郷ビビンククス」のほか、しょう油ビビンククスなど、絶品のビビンククスが食べられる店を紹介する。

望郷ビビンククス


 ここ数年、「行列のできるビビンククス店」ととして有名なお店。薬味ソースに和えて食べるものとばかり思っていたビビンククスを、「スープまで飲む」スープビビンククスにアレンジし、大ヒットした。現在は全国にチェーン展開しているが、もともとは京畿道漣川郡の軍部隊の前にあった小さなククス店が始まりだ。中めんと細めんの中間程度の太さのめんに、熟成させた野菜のスープをベースにした薬味ソースが特徴だ。刺激的な辛さと甘さが調和し、クセになる味だ。めんはあらかじめ薬味ソースと混ぜた状態で出てくるため、混ぜる手間なくすぐに食べることができる。ビビンククス4000ウォン(約300円)。京畿道川郡青山面宮坪里231-2。

文来洞ヨンイル食堂

 鉄工所の裏通りにある素朴なククス店。大きめに切ったキムチとサンチュを入れ、薬味ソースで和えたビビンククス。ゴマの香りが香ばしい。薬味ソースはコチュジャン(唐辛子みそ)ではなく、しょう油と粉トウガラシを使っているため、ピリッと辛く、後味がすっきりしているのが特徴。めんは太めんと細めんから選ぶことができる。太めんを和えた冷やしビビンククスが特に美味。このほか、カタクチイワシでダシを取ったスープで食べるカルグクス(韓国うどん)やマンドゥ(韓国餃子)も、ビビンククスと同じくらい人気のメニューだ。午後7時に閉店。ビビンククス4500ウォン(約350円)、カルグクス4000ウォン。ソウル永登浦区文来洞4街8-26。

汝矣島「チンジュ家」


 豆乳ククスで有名な店だが、ビビンククスも人気がある。浅漬けの大根キムチ、キュウリ、ズッキーニ、セリ、ゆで卵など具だくさん。甘酸っぱく辛いソースが絶妙で、シコシコしためんとよく合う。ランチの時間帯には行列ができるが、値段が高いと不満をもらす会社員も多い。ビビンククス7500ウォン(約580円)。ソウル永登浦区汝矣島洞36-2、汝矣島デパート1階。

第一平和市場「ビビンククス家」

 市場の中にあるククス店。熟成したキムチとキュウリの入った甘酸っぱく辛いビビンククスは、買い物客たちの疲れを吹き飛ばす。あまりの辛さに涙や鼻水を流しながら食べる人も多く、一度食べたらまた食べたくなる味で、常連客も多い。プラスチックの器に入った豆モヤシのスープとたくあんがサービスとして付いてくる。店の雰囲気に比べ、値段は安い方だ。ビビンククス4500ウォン。第一平和市場(ソウル市中区)4番出口側、地下1階。

大学路「コルトンめん」、弘益大学前「ピョラクククス」

 辛くて刺激的な味が苦手な人のために、辛くないビビンククスが食べられる店もある。

 昔、王様が食べたビビンバ「コルトンバン」をアレンジして作った、ソウル・大学路の「コルトンめん」(4500ウォン)。たくさんの具材を乗せた素めんをしょう油で味付けした、辛くないビビンククスだ。このほか、甘いゴマしょう油ソースで味付けしたビビンククスが食べられる弘益大学前の「ピョラクククス」(3500ウォン=約270円)も人気。

キム・ソンユン記者
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