インタビュー:イム・ジュファン「完全版リリースはファンのおかげ」(下)


―日本で『タムナ』の完全版が21話でリリースされます。韓国でも同様にリリースされますが、これはとても珍しいことですよね。

 「ファンの皆さんに感謝したいと思います。放送されたのは16話でしたし、DVDが作られるということすら思ってもみなかったことです。でもファンの皆さんが声を上げてくださり、自ら募金まで始めて、約6000人の方が各自12万ウォンずつ出しあってくださりDVDの制作が可能になり、それも21話までの完全版が出たということで本当に感謝しています。私にとっても素敵なプレゼントになりました。日本でも完全版を見ていただけるということで、とてもうれしいです」

―放送された16話と、今回の21話完全版の違い、おすすめの点はどこでしょうか。

 「監督が10日くらいかけて、放送で入れたかったけど、入れられなかった部分をもらさずに収めてくれました。放送された部分は、編集されていますので、どうしてもストーリー展開が早いと感じると思うのですが、DVDでは話の流れもスムーズですし、どうしてこのキャラクターがここでこういう行動をするのか、こういう言葉を発したのか、ということが理解しやすいと思います」


―『タムナ』以降、とても人気が上昇していますが、それについてどう思いますか。

 「素直に、とっても気分がいいです。仕事をしていてやりがいを感じますし、これだけこのドラマで認めてもらえたということは、自分でちゃんとやっているんだな、ちゃんと出来たんだな、と実感することができました」

―日本のファンも増えていると思いますが、どんな印象ですか。

 「今までは、ファンミやプロモーションで来るのは東京だったんですが、今回、福岡でドラマの撮影をしていました。福岡の撮影現場にもたくさんファンの方が訪ねて来てくださって、ドラマのスタッフ60人分の食べ物、飲み物、おやつなどを差し入れしてくださいました。僕もとても感動しましたし、おいしくいただきました。スタッフにも『日本でも人気があるんだね』と言われて正直うれしかったです」

―福岡で撮影したドラマは『玄界灘 結婚戦争』ですね。共演の秋葉りえさんとの呼吸はどうでしたか。

 「秋葉りえちゃんは、僕がモデル時代に、事務所の先輩とMVに出たことがあったので、顔見知りだったんです。一緒に演技をするのは初めてでしたが、ごく自然にできたと思います。『玄界灘 結婚戦争』は、福岡での撮影がラストの撮影でした。わたしの役どころは、2枚目と3枚目の間を行ったりきたりとコミカルな演技もするので、今までのドラマや映画とは違う姿を見ていただけると思います」


―引き続き、ドラマ『What's Up』にもキャスティングされていますね。

 「『What's Up』はミュージカル学科の学生で、まじめな若者たちの夢と情熱と汗を描くものです。4月くらいから撮影に入ると思います。僕が思うには、最近の若者は情熱とか夢とかがなくなりつつあるというか持っている人が少なかったりするので、このドラマを見て、こんなところが大切だなと思ったり、また若者でなくても、自分は若いころこうだったなと思ってもらえるようなドラマになると思います」

 『タムナ~Love the Island』は、済州島に漂着した西洋人を海女(あま)が助けたという17世紀の実話をモチーフにし、正統史劇のフォーマットとトレンディドラマの現代的感性と推理劇の要素を融合したラブロマンス。出演は、ソウ、イム・ジュファン、ファン・チャンビン、イ・スンホら。3月26日にDVD-BOX1、4月28日にDVD-BOX2が発売。レンタルは3月26日に全巻リリース開始される。


 そして、イム・ジュファンの新作ドラマ『玄界灘 結婚戦争』はMBCで3月1日・2日と2部作で放送される。『What's Up』はまだ編成が決定していないが、7月ごろの放送を目指して制作が進められる予定だ。

 今や人気俳優として次々と作品が決まっているイム・ジュファンだが、そっとこんなことも。「ファンの皆さんは嫌がるかもしれないんですが、強くて悪い役もやってみたいんですよ。でも、やっぱり皆さんがイヤならやらないかな…まだ僕に似合わないってことはよくわかっています(笑)」。今後、イム・ジュファンがどのように成長し、変化をしていくのか、見守りたい。

東京=野崎友子通信員

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