幸運と希望がいっぱい虎の「気」で幸せな年に!


 今年は寅(とら)年だ。国によって人気のある動物は違うが、韓国人は特に虎好きで知られる。虎は長い歴史の中で、韓国人の生活や文化にさまざまな姿で深く根付いている。
 十二支で、「寅」は「子(ね)」「丑(うし)」に続き3番目に登場する動物。時間で言えば旧暦の正月と午前3時から5時までに該当し、方角で言えば東北東を意味する。猛獣としての虎は恐怖の対象だが、いにしえの韓国人たちは頼もしい守護神として象徴化した。そのため、村の裏山の山神閣(山の神を祭った楼閣) に供えられた山神図には、必ず虎が登場する。また、虎は竜・朱雀・玄武と共に四神の一つとして西の守り神でもある。このように神聖な動物と見なされていた一方で、虎は厄を払うとも言われている。

例えば、花嫁が乗る輿(こし) の上に載せる虎の皮、脚の部分が虎を模したと言われる膳(ぜん)「虎足盤」、虎のつめの「ノリゲ」(チマチョゴリにつけるアクセサリー)などには、厄払いの意味が込められている。
 ソウル・景福宮内にある国立民俗博物館では、このように韓国人の生活に登場するさまざまな姿の虎に会える。「虎の変身、神話から生活へ」という本展示では、神聖視された虎、厄払いの意味で使われた虎、物語や絵の虎、現代の虎が展示されている。
 韓国では、今年が60年に一度の「白虎年」ということで、2010年への期待が高まっている。特に、聖なる「白虎年」に生まれた子供は大成するという話があり、出生率も高まると期待されている。また、家に虎の「気」を取り込めば運が良くなるというから、韓国旅行の途中で国立民俗博物館に寄り、虎の「気」をたっぷり浴びるのはいかが?

「 変身、神話から生活へ」
 虎に関する特別展示のほかにも、国立民俗博物館には韓国の民俗についての常設展や企画展が行われている。韓国の伝統文化に興味がある方はぜひ一度、足を運ばれてみては?


■開館案内

*アクセス: 地下鉄3号線景福宮駅5番出口から出て直進、光化門を通り、東十字閣前で左の三清洞通りに沿い約400メートル行った左側。

*所: 国立民俗博物館企画ショールームⅡ
*営業時日: 3月1日まで、9時-17時
*料金: 無料
*Tel: 82-2-3704-3114
*ホームページ: www.nfm.go.kr:8080/japanese/main.jsp

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