韓国の化粧品モデル、30代・40代女優が大活躍


 広告業界で30代・40代女優の活躍が目覚ましい。

 30-40代の女優たちが20代の美女たちを抑え、“広告業界の花”と呼ばれる化粧品の広告モデルの座を次々と獲得し、“アネゴ旋風”の主役となっているのだ。

 最近、フランスの化粧品ブランド「ランコム」の専属モデルに抜てきされたコ・ヒョンジョンをはじめ、キム・ナムジュ、キム・ヘス、イ・ヨンエ、イ・スンヨンなど30-40代のスターたちが化粧品ブランドの看板モデルとなり、全盛時代を迎えている。

 また、セクシーながらもざっくばらんなイメージで、自分の領域を築いたイ・ヒョリ、清純さとハツラツさをアピールするキム・ハヌルも30代前半の化粧品モデルとして株価を上げている。

 昨年、“エッジ女(洗練された女性)旋風”を巻き起こしたキム・ヘスや、“チョン・ジエシンドローム”の主人公キム・ナムジュも化粧品モデルに抜てきされ、株価を高めた。キム・ナムジュは化粧品以外にもクレジットカード、精油会社など5-6本のCMに出演。キム・ヘスは年明け早々、ロマンス報道が話題となり、交際宣言がむしろ女優としてのイメージアップ効果をもたらした人物でもある。

 また結婚後、公式的な活動が全くなかったイ・ヨンエも漢方化粧品ブランドのモデルとして活動し、大衆から昔と変わらぬ関心を寄せられている。さらに出産後復帰したイ・スンヨンもケーブルテレビの番組司会者として復帰、最近では化粧品モデルに抜てきされたとのニュースが報じられた。

 広告業界がどんなモデルを起用するのかが、その時期の大衆の関心事を反映する最大の基準という点を考えると、このような状況は今後も“アネゴ旋風”が続くことを示している。

 ある化粧品ブランドのマーケティング担当者は「最近購買力が高い30-40代女性の消費者は、ただ美しいだけのモデルより、独自の魅力、円熟美を兼ね備えた人物を好む傾向にますます傾いている」とし、30-40代のモデル起用が増えた背景を説明した。

 社会的に働く女性が増え、女性が社会の一端を担うようになったことで、大衆文化界もこのような変化を受け入れているのだ。

 実際、映画・テレビ界で30-40代の女性スターたちが株価を上げている点も“アネゴ旋風”をリードしている要因。

 昨年、ドラマ『善徳女王』『内助の女王』(ともにMBC)、『スタイル』(SBS)など話題作では30代スターたちが活躍したという点や、ケーブルテレビtvNのバラエティー番組『ローラーコースター 男女探求生活』のチョン・ガウンなど、遅咲きスターたちが徐々にスポットを浴びている点も、このようなモデル起用を可能にしている。

 昨年、大衆文化界に衝撃を与えた“アネゴ旋風”が、実質的な経済効果を誘発する広告業界を刺激しながら、今年はどんな方向に展開されていくのか注目される。

チャン・ソユン記者
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