韓国ドラマ、最近の傾向はファンタジーより現実性(上)


 韓国ドラマがファンタジー色を一掃し、現実味を帯びている。

 『パスタ』『明日に向かってハイキック』『まだ結婚したい女』(以上、MBC)、『勉強の神』(KBS第2)など、現実性に基盤を置いた素材や物語を扱うドラマが、年明けにこぞって放送されているのだ。

 これらの作品は、職業や社会的な話題となっている教育、ゴールドミス(30-40代で安定した収入がある独身女性)に関するテーマなどをリアルに描き、視聴者たちの共感を得ている。

 第3話で視聴者20%台を超え、善戦している『勉強の神』は、韓国社会で最大の話題の一つである教育問題をリアルに描き、目を引いている。

 三流高校の生徒たちが一流大学に入学するため、孤軍奮闘する姿を描いたこの作品は、日本の漫画『ドラゴン桜』を原作にしているが、韓国ならではの教育的現実をうまく盛り込んでいるという評価を受けている。特に韓国の視聴者にとっては、常に熱い「入試戦争」という素材を社会的価値観と結び付け、うまく演出している点が光る。

 「頭のいいやつらにだまされたくなければ、君たちがルールを作る人間になれ」と極めて現実的な教育観を説く天下大特別班の担任カン・ソクホ(キム・スロ)と、「教育は無限の競争体制や市場論理だけで判断してはいけない」という英語教師ハン・スジョン(ペ・ドゥナ)の対立は、韓国社会が抱える教育に対するテーマを鋭く描いている。

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