インタビュー:ユン・サンヒョン「肌が合う日本で活動したかった」


 俳優ユン・サンヒョンは『僕の妻はスーパーウーマン』で昨年大ブレーク。遅咲きのスターだが、今やCMでもひっぱりだこの人気のスターだ。そんな中、日本で3月31日、「最後の雨」で歌手デビューする。4月からはNHKの『テレビでハングル講座』にスキット出演。3月25日には東京・ゆうぽうとホールにて開催される「韓流!“語楽”Night」に出演するなど、日本での活動にも精力的なユン・サンヒョンにインタビューした。

―昨年11月の『冬鳥』のプロモーション時よりスリムになられましたね。

 「6キロほどやせましたよ。干し芋を食べて、一生懸命運動しました。間食が好きなんですが、そんな時は、お菓子を食べずに毎日芋を食べるようにしています」


―韓国でブレークする前に、日本デビューを決心したそうですが、その時今の状況を想像することはできましたか。どのような経緯でデビューに至ったのでしょうか。

 「2008年11月に初めて東京に来た時のことです。レコード会社が歌手デビューを視野に一度歌を聞いてみたいということで来日したのですが、渋谷のスターバックスでコーヒーを飲みながら、交差点を大勢の人が行き交い、歌手の宣伝の車なども走る風景を見ました。以前は日本で歌手になろうなどとは、考えてもみませんでしたが、そんな風景を目の当たりにして、私もすごく日本で活動がしてみたいなと思いました。

 韓国ではそのようなマーケットが成熟していないんですが、日本は歌手を尊重して、スターとして待遇して、広報もPRを一生懸命やってくれるということを肌で感じたので、私も一度やってみたいと思ったんですが、それがいつなのかは想像もできなかったです。韓国で『僕の妻はスーパーウーマン』で歌ったことをきっかけに、とんとん拍子に日本でも活動することになりました」

―歌手デビュー曲として「最後の雨」を選んだ理由は何でしょうか。とても歌い込んでいた曲のようですが、その曲でデビューするということへの思いは。

 「12年間歌えば、誰でもうまく歌えると思いますよ(笑)。玉置浩二、平井堅、B’zほか多くのアーティストの曲の中で一番好きな曲だったんです。『最後の雨』は、歌のレッスンをしていた時に、舞台で歌っている姿を想像したり、夢でも見るくらい思いが込められています」

―韓国でとても忙しいこのタイミングで、あえて日本デビューをした理由は。

 「自分は、楽しくやれないと思ったら仕事はできません。日本での話が今まで接したことがないことで、また楽しくできると思ったので、韓国で仕事もたくさんあったのですが、日本デビューしました。幸いにも日本の関係者や日本の文化に非常に相性がいいので、日本では気楽で安らかな気持ちになれるんです。ですから、日本に来る時はいつも楽しく、うれしい気持ちでいっぱいなんです」

―日本での歌手としての目標は。

 「わたしが舞台で歌っているのをファンの皆さんが応援してくれたり、演技でも、視聴者の皆さんが笑ったり泣いたり、気持ちを共有して分かち合うことが非常にうれしく、それが目標です。いつもそのことを思いながら、仕事をしています」

―俳優としては、今後どんな役をやりたいですか。

 「“I Wanna New Story”。ユニークで新しいものが好きなので、新しいものに接して、新しいキャラクターを見出し、研究して視聴者の皆さんにお見せしたいです。今まで、金持ちの役などはやってきたし、社長役は、いろいろな方が演じてきたのでおもしろくないでしょう。バスの運転手、大工、自動車整備工、電気修理工など、生活に身近な役は誰も演じたことがないと思うのでやってみたいですね(笑)」

 ユン・サンヒョンはざっくばらんで、冗舌で、明るい。チャレンジ精神が旺盛で、何事にも一生懸命だが、気負いもない。「韓流!“語楽”Night」は、そんな持ち味を発揮したユニークなファンイベントになるだろう。日本での活動も楽しみだが、韓国での次回作にも期待したい。

東京=野崎友子通信員

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