■ウンチ焼き、イチゴ焼き
ファッション雑貨ブランド「サムジ」のキャラクター「タルギ」と「トンチミ」をモデルにした、一風変わったたい焼き。ウンチ焼きは「ウンチ」の形を再現し、イチゴ焼きはイチゴの形をしている。ウンチ焼きは、「こんなものを食べたがる人がいるのだろうか」と思いがちだが、意外とよく売れるという。店の従業員は、「イチゴ焼きよりウンチ焼きの方がはるかによく売れる。面白いと言いながら、携帯で写真を撮っていく人も多い」と話す。最近では、鍾路区仁寺洞を代表するおやつとして定着しつつあるほどの人気だ。ある日本人観光客は、「日本のたい焼きより皮がモチモチしている」と語った。ウンチ焼きは、昔風の「検便」の袋に入れてくれる。どちらも厚みがなく、薄いのが特徴だ。皮に牛乳と水を多く使っているせいか、普通のたい焼きの皮よりも柔らかく、パンケーキに似た味わいだ。
メニュー・値段:4個セット(ウンチ焼きとイチゴ焼きを2個ずつ)で2000ウォン(約150円)
場所:ソウル市鍾路区仁寺洞のサムジ通り入り口
営業時間:午前10時30分-午後9時(旧正月と旧盆は休業)
■日本風たい焼き
たい焼きの元祖は日本。1990年初め、東京の「浪花屋」が始まりだという。日本による植民地時代に韓国へ入ってきたとされているが、はっきり分かっていない。新世界デパート江南店の地下にある「AZABU」では、日本風のたい焼きを味わうことができる。味も形も韓国のたい焼きとは少し違う。韓国のたい焼きは頭と尻尾の部分が薄く、胴体が厚いが、日本のたい焼きは頭から尻尾まで厚さが2センチほどで一定している。尻尾が上を向いているため、まるでピチピチ跳ねているように見える。韓国のたい焼きはモチモチしているが、日本のものはサクサクした食感だ。しかし、100%日本のたい焼きを再現しているわけではない。AZABUの代表チャン・ゴンヒさんは、「韓国人の好みに合わせ、牛乳を加え、皮を柔らかくし、甘さを控え目にした」と話す。アズキが甘すぎず美味しい。値段は1800ウォン(約145円)、2500ウォン(約200円)と少々高め。アズキ&クルミが当店の1番人気だという。女性にはクリームチーズ、子どもにはカスタードも人気がある。
メニュー・値段:サツマイモ、カスタードクリーム、アズキは1個1800ウォン、アズキ&クルミ、アズキ&クリームチーズは1個2500ウォン。
場所:新世界デパート江南店(ソウル市江南区)地下1階営業時間:午前10時30分-午後8時(金土日は午後8時30分まで、デパートの定休日は休業)