絵のような雪景色が楽しめる観光地ベスト5(下)

「本物の旧道」で冬を感じる-大関嶺の旧道


 大関嶺を越える道は三つある。嶺東高速道路の大関嶺ルート、旧嶺東高速道路の峠を越える「旧道」、そして徒歩でしか通り抜けられない「本物の旧道」。本物の旧道はほとんど残っておらず、大関嶺の旧道といえば、江原道平昌郡道岩面横渓里から江陵市善山面まで、旧嶺東高速道路の大関嶺区間13キロのことを指す。

 嶺東高速道路横渓インターチェンジを出ると、「大関嶺旧道・羊牧場」という標識がある。この峠を越えると、大関嶺の新しい「顔」とされる、巨大な風力発電所が見える。江陵方向に500メートルほど下ると「本物の旧道」だ。仙子嶺の入り口で左折し、約400メートルほど進むと、「大関嶺羊牧場」がある。フワフワした毛に包まれた羊たちは、雪と区別がつかないほど真っ白だ。牧場の頂上からの眺めは絶景だ。牧場の観覧は午前9時から午後5時まで。江原道昌平郡大関嶺面横渓3里14-104。

雪に覆われた韓半島を見下ろす-寧越郡仙厳村


 雪に覆われた韓半島(朝鮮半島)を一望したければ、江原道寧越郡の仙厳村に行ってみよう。最近、地名を「韓半島面」に変えた西面仙厳村。ここは酒泉江と平昌江が合流した部分が、韓半島のような地形をしている。人工衛星から写した韓半島の姿とそっくりだ。

 酒泉江の「枝橋」を渡ってみるのも、ほかではできない体験だ。「枝橋」とは、晩秋に作られ、夏の洪水のときに流れてしまう橋のこと。Y字の形をした松の木の柱を立て、丸太でつなげたところに松の枝を並べ、それを土で固めるという「インスタント橋」だ。酒泉橋上流にある望山の登山路の入り口には、2本の「枝橋」をつないだ「双枝橋」がかけられている。

両班村の石垣を歩く-山清郡南沙里イェダム村

 「慶尚北道の安東、慶尚南道の山清郡南沙」と言われるほど、山清郡南沙里は韓国伝統の家屋が原型のまま保存されている村。約30軒の伝統家屋が昔と変わらない姿で残っている。最も古いものは築400年近くになるという。20年以上前に作られた石垣もある。雪の積もった石垣の間を歩いていると、まるで昔の韓国を歩いているようなゆったりと落ち着いた気分になる。

 村を散策するのに1番よい方法は、ゆっくり石垣に沿って歩くこと。徒歩で1時間程度のコースだ。前日までに、この村の文化解説を担当しているチョン・グファさんに連絡しておくと、村で1番大きく伝統のある家屋にも案内してくれる。慶尚南道山清郡南沙里。

キム・ソンユン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース