水木ドラマ『推奴(チュノ)』(KBS第2)に出演中の俳優オ・ジホに好評の声が相次いでいる。オ・ジホは同ドラマのソン・テハ役で、前作『僕の妻はスーパーウーマン』をはじめ、『ファンタスティック・カップル』(MBC)、『彼女がラブハンター』(SBS)でのコミカルなイメージを完全に一掃し、演技派俳優に生まれ変わった。
特に14日に放送された同ドラマの4話で、ソン・テハがやっとの思いで守ってきた息子の死に嗚咽(おえつ)するシーンは、ドラマ前半の名シーンに挙げられる。ネットユーザーらは「目に赤く血筋が入るぐらい、熱演する姿が印象深かった」と彼の演技を絶賛した。
実際、同ドラマの放送前、西洋的な顔立ちのオ・ジホがぼさぼさ頭や傷の多い姿に扮するとの情報に、多くの人々が「似合わないと思う」と疑問を示した。しかし、高貴な顔にみすぼらしい格好というアンバランスさは、両班(貴族・学者階級)から奴婢(使用人)に転落したソン・テハという役にぴったり。おかげでオ・ジホはこれまで持っていた“時代劇コンプレックス”を完全に払拭することができた。
これについてオ・ジホの所属事務所関係者は「実はオ・ジホが『薯童謡(ソドンヨ)』(SBS)で時代劇に挑戦するという話があったが、時代劇に必要なセリフのトーンや、演技に対するプレッシャーを感じて辞退した」と、秘話を明らかにした。
続けて「『推奴』の撮影に入ってから、熱意がすごい。『天下無敵野球団』(KBS第2)の撮影中もひげをそらず、髪も伸ばしている。このような努力のおかげか、『推奴』が多くの視聴者に愛されているので、本人も楽しんでいる」と語った。
またイメチェン成功により、CM市場での彼の株価も急上昇中。現在、多くの企業が彼にCMのラブコールを送っている。しかし『推奴』の役作りで伸ばしているひげのため、現在CMは1本しか撮影できていない状況に、事務所ははがゆさを感じているという。
全24話中、現在4話まで放送された『推奴』だが、オ・ジホの出演はそれほど多くない。しかし彼は短い出番ながらも、大きなエネルギーを発散。今後、彼の潜在能力が一層期待される。