パク・チャヌク監督、ソン・ガンホ主演『渇き』が2月日本公開


 パク・チャヌク監督の最新作で、ソン・ガンホ、キム・オクビンが主演した映画『渇き』(原題『コウモリ』、英題『Thirst』)が2月に日本で公開される。

 『渇き』は、カンヌ映画祭を騒然とさせた、神父と人妻が落ちていく「血」と「官能」に彩られた罪深き愛の物語だ。

 代表作『オールド・ボーイ』を含む 「復讐(ふくしゅう)3部作」で世界中にその名を轟かせたパク・チャヌク監督が10年越しという念願の企画を実現させた本作は、2009年の第62回カンヌ国際映画祭で、観客を大いに驚嘆させ、審査員賞を受賞した。

 異色の主人公サンヒョンを演じたのは、『殺人の追憶』『グエムル~漢江の怪物~』などの主演を務めた実力派俳優ソン・ガンホ。長年の盟友であるパク監督のオファーに応え、10キロ減量したスリムな姿で難役を見事に演じきった。


 またテジュ役のキム・オクビンは、ソン・ガンホとの大胆なセックス・シーンもこなし、劇中でみるみる輝きを増していく。そのさまは、まさに新スター女優の誕生を予感させるもので、海外でも高く評価された。そしてシッチェス・カタロニア国際映画祭では、見事主演女優賞にも輝いた。

 致死率100%の猛威を振るう謎のウイルスのワクチンを開発するため、自死を覚悟で人体実験に志願した神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は、輸血されてしまった正体不明の血液によって、一命を取り留める。そんな奇蹟の生還をたたえられたサンヒョンは、ある日、幼なじみのガンウの妻、テジュ(キム・オクビン)とめぐり合う。

 テジュのあどけなさの中に潜む不思議な色香は、自らを律するサンヒョンの心をかき乱す。同時に、夫との抑圧された日常から逃れたいテジュもまた、サンヒョンに引かれていた。しかし、サンヒョンは、体内に潜むある異変に気づき始めていた。ある夜ついに、サンヒョンとテジュは、欲望を抑えきれず、二人はかつて体験したことのない快楽に身を焦がしていく。そして遂には、ガンウの殺害を企てるのだった…。


 『渇き』(http://kawaki-movie.com/)は2月27日、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー。

 なお、『渇き』の試写会が2月10日午後6時30分より、東京・一ツ橋ホール(千代田区一ツ橋)にて開催される。この試写状を10組20名様にプレゼント(締切1月29日必着)。応募ははがきで住所・氏名・年齢を明記の上、ファントム・フィルム 朝鮮日報日本語版『渇き』試写会プレゼント係(〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2丁目34番13号 ベルファイブビル 4F)へ。

東京=野崎友子通信員

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