俳優イ・ビョンホンさん(39)と元交際相手でカナダ在住の女性(23)との間に起きた告訴・告発事件を捜査している検察は、この事件にタレントのカン・ビョンギュ氏(37)の知人が介入、二人の関係を利用し、イ・ビョンホンさんに金銭を要求していたという手掛かりをつかんだことが分かった。
この事件は、元交際相手が昨年12月に「イ・ビョンホン氏の結婚という言葉にだまされた」として、ソウル中央地裁に1億ウォン(約800万円)の損害賠償訴訟を起こし、イ・ビョンホンさんを常習賭博容疑で検察に告発したことに端を発する。
これに関し、イ・ビョンホンさん側は「身元不明の男性から数回にわたり脅迫された」と検察に捜査を依頼する陳情書を提出していた。
昨年12月には、元交際相手の背後にカン・ビョンギュ氏の関係者がいるといううわさが広がったが、「イ・ビョンホンさん主演ドラマ『アイリス』の制作会社代表がうわさを流した」と考えたカン・ビョンギュ氏らは、ドラマ撮影現場にやって来て抗議した際、双方から暴行されたとの訴えがあり、騒動になっていた。その後、告訴・告発事件は検察が、暴行事件は警察がそれぞれ捜査を行っていた。
この事件を捜査中のソウル中央地検刑事第7部(イ・オク部長)は昨年12月、ドラマ撮影現場にカン・ビョンギュ氏と一緒に来て暴力を振るった容疑で警察の捜査を受けている49歳の男と、この事件が発覚する前の昨年11月初めにイ・ビョンホンさん側に対し、元交際相手との関係を言及、脅迫電話をかけた男の携帯電話番号が同じことを確認、この男と49歳の男が同一人物かどうかを捜査している。49歳の男は事件直後、中国に向け出国したことが分かっている。
当時、この男はイ・ビョンホンさんと所属事務所に電話をかけ、「(元交際相手の)女性を知っているか。わたしは叔父だ。わたしと会って、言うことを聞かなければ、大変なことになるだろう」と脅迫したという。
このため、検察はカン・ビョンギュ氏と知人がイ・ビョンホンさんの恐喝・脅迫に加担していたかどうかを調べている。これに関し、イ・ビョンホンさん側は先日、カン・ビョンギュ氏と知人を恐喝未遂と名誉棄損で告訴した。しかし、カン・ビョンギュ氏は検察から1度あった出頭要請に応じず、告訴当事者の元交際相手は昨年末に出国した後、消息が途絶えている、と検察関係者は話している。
これについて、カン・ビョンギュ氏は本紙との電話で、「わたしが介入しているというのは完全な作り話。検察は被害者を加害者にしようとしている」と主張した。