2010年庚寅年が明けた。新年は多くの芸能人がそれぞれ始動。これまで長い沈黙を守ってきたトップスターたちも、新作の準備を進めている。気になる俳優たちの動向を探ってみた。
ペ・ヨジュンは07年のドラマ『太王四神記』以降、約2年にわたり沈黙を守っている。これまでフォト&旅行エッセー「韓国の美をたどる旅」を執筆するなど、ペ・ヨジュンならではの活動をしてきたが、俳優活動は休止した状態だった。
今年ペ・ヨンジュンは長い沈黙を破り、新しい作品に挑戦する。当初出演が取りざたされていた『神の雫(しずく)』は、間接広告規制という壁を乗り越えられず、制作延期となった。ペ・ヨンジュンが一番優先しているのはドラマ。所属事務所が版権を買い付けたドラマほかいくつか候補に挙げられているドラマのうち一つを選ぶ計画だ。
所属事務所BOF関係者は「近いうちに次回作を決め、今年は俳優活動を再開する」と語った。ペ・ヨンジュンがパク・ジニョンと手を組み制作する『ドリームハイ』は今年上半期、制作に入る。ワンダーガールズのメンバーやペ・ヨンジュンの出演も前向きに検討中だ。
チェ・ミンシクは今年、スクリーンに登場する。昨年『ヒマラヤ、風がとどまる所』に出演したが、本格的な商業映画は久しぶり。キム・ジウン監督の『亜熱帯の夜』への出演が決まっている。05年に公開された『親切なクムジャさん』以来、約5年ぶりの商業映画出演だ。相手役には、イ・ビョンホンが近々出演を確定させる予定で、火花散る演技対決がスクリーンで繰り広げられる見通しだ。チェ・ミンシクはこのほか、人間的な弁護士の話を描く作品も検討中で、今後活動が本格化されるものと予想される。
チョン・ジヒョンのハリウッド進出も今年は加速する。チョン・ジヒョンは昨年、『ラスト・ブラッド』の興行成績が振るわず苦い思いをしたが、アクション女優としての可能性を認められた。チョン・ジヒョンは当初、韓国ドラマへの復帰を検討したが、国際的に活躍する親しいプロデューサー、ビル・コンの力添えで、米国進出に方向を変えた。米国ドラマへの出演オファーも受けたが、間もなく映画出演作を決める計画だ。
ソン・ヘギョは昨年、香港出身の世界的な巨匠ウォン・カーウァイ監督の映画出演を決めた。ブルース・リーの師匠、葉問(イップ・マン)の一代記を描く『一代宗師』に出演、トニー・レオン、張震らと共演する。そのほか、中国出身の世界的な監督の作品にも出演が予定されている。中華圏で爆発的な人気を得ているソン・ヘギョが中華圏の映画を土台にして世界に飛躍できるかも、関心事となっている。
キム・ユンジンは今年ドラマ『LOST』を終え、米国映画に出演する。キム・ユンジンはこれまで『LOST』出演契約のため、『アバター』などハリウッド映画への出演が残念ながら流れた。しかし今年『LOST』が終わり、米国で本格的な活動を繰り広げる計画だ。
所属事務所側が明らかにしたところによると、キム・ユンジンはすでに米国の有名監督らと次回作をめぐり相談中だという。韓国では『シュリ』の女戦士のイメージが強いが、米国では『LOST』の影響で、パワフルな女優に分類されている、というのが関係者の説明だ。キム・ユンジンは米国ドラマへの出演オファーを受けているだけでなく、所属事務所が米国に映画会社を設立する予定のため、新年の見通しはさらに明るい。