「わたしのことを“独特だ”という声を時々耳にします。必ずしもそうではないのに、誤って伝わったことが多いようです(笑)」
イ・ナヨンは清純さが際立つ、ずば抜けた美ぼうを持っている。しかし、典型的な「女性らしさ」よりは、時として勇敢で天然な姿で、大衆に愛されている女優だ。
新作映画『パパは女の人が好き』(イ・グァンジェ監督)を引っさげ帰ってきたイ・ナヨンは、作品をPRするため、シチュエーション・コメディー『明日に向かってハイキック』(MBC)に出演するなど、独自の活動で関心を集めている。
美しいイメージでアピールする普通の女優なら難しいような選択をあっさりしてしまい、楽しがる姿は、まだ物心がつかないいたずらっ子にも似ていた。そんな自分に対してイ・ナヨンは、「個性的に見られることに対するプレッシャーもかなりあります」と話す。
代表的な例として、「イ・ナヨンは地下鉄によく乗り、ストレスを受けたときには『数学の定石』の問題を解く」といううわさが広まったケースがそうだという。イ・ナヨンは、顔が知られていて大衆交通機関の利用が容易ではない多くの芸能人たちとは違い、よく電車に乗り、独特なストレス解消法で知られる数学参考書『数学の定石』の問題を解いたりしているとのうわさが流れ、話題を集めた。
これに対しイ・ナヨンは、「地下鉄は『ミュージックバンク』(KBS第2)の司会者として活動していた新人時代には乗っていましたが、今は乗っていません」と笑った。また「ストレスを受けるたびに、数学の問題を解くというのは変ではないですか。数学が好きなのは事実ですが、これも誤って伝わった話です」とコメントした。
しかし、独特な服や小物を集めるなど、マニアックな趣味は自分だけの領域として留めているという。
イ・ナヨンは「わたしが外国で購入し、“いつか利用しよう”と思っていた個性的な小物を、たまにアイドル歌手たちが先に使っていることがあり、残念」と笑いながら、「何でも面白いものを素直に楽しむ方ですが、自分の行動範囲内でそういう小物を試してみる機会はほとんどありません」と打ち明けた。