除隊後に魅力を増した俳優、コ・ス&チャン・ヒョク


 芸能人が空白期間を心配するのは、ファンに忘れられてしまうのが怖いからだ。毎日のように新人がデビューし、トップの座を目指してデッドヒートを繰り広げるのだから、約2年間の空白をもたらす兵役は、芸能人にとって非常に大きな恐怖といえるだろう。

 しかしチャン・ヒョク(33)とコ・ス(31)は除隊後、以前より円熟した演技で視聴者の心をわしづかみにしている。

 6日からスタートした新水木ドラマ『推奴(チュノ)』(KBS第2)に出演中のチャン・ヒョク。チャン・ヒョクは2004年、兵役不正事件に関連し、汚名を残したまま芸能界を後にし、入隊した。

 しかし、チャン・ヒョクが除隊した2006年11月、軍部隊の前には、チャン・ヒョクを思い続けてきた大勢のファンが押し寄せた。自省の時間を持ったチャン・ヒョクが長い空白の後に出演したドラマ『ありがとう』(MBC)は大ヒットし、チャン・ヒョクも無事カムバックに成功した。このドラマでチャン・ヒョクは、人間味溢れる魅力的な演技を見せ、視聴者から絶賛を浴びた。

 そして2010年、チャン・ヒョクは野性味溢れる男になって戻ってきた。これまで、『不汗党‐プランダン』『いかさま師~タチャ』などに出演し、着々と演技力を高めてきたチャン・ヒョクは、演技への情熱を爆発させるかのように、狂気すら感じさせるキャラクターを完成させた。そのため、『推奴』はまだ2話までしか放送されていないにもかかわらず、視聴率は一気に20%を突破し、先月終了したドラマ『アイリス』の人気をそのまま引き継いでいる。

 ドラマ『クリスマスに雪が降るかしら?』(SBS)にも、除隊後、一段と円熟した姿で戻ってきた俳優がいる。その俳優とは、「コ・ス・アリ(コ・スわずらい)」「コビデ(コ・ス+ダビデ象)」などの新造語を誕生させるほど、女性ファンの心をわしづかみにしているコ・スだ。

 2005年に入隊する前、最後の作品として出演した『百万長者と結婚する方法』から4年ぶりにお茶の間に戻ってきたコ・スの演技は、入隊前と比べ、ガラリと雰囲気が変わった。演技なのか本気なのか区別がつかないほどの「切ない眼差し」に、女性視聴者たちはメロメロになっている。深みのある演技が、それだけ視聴者に強くアピールしているということだ。

 除隊し芸能界に戻ってきたチャン・ヒョクとコ・ス。同じく水木ドラマで視聴率争いを繰り広げているが、二人の一層深みを増した演技は、視聴率を離れ、ファンにそれぞれ俳優としての存在感を深く刻みつけている。

キム・ジヨン記者
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