俳優ヒョンビンが8日午後5時、「ヒョンビンお台場上陸イベント」を東京・台場のアクアシティ内アクアアリーナにて行った。抽選で招待された約100名を前にトークショー、抽選会でファンとの身近な触れ合いの時間を持った。また、お台場の噴水&イルミネーションの点灯も行った。
同イベントは、フジテレビが2010年、「韓流α」枠をスタートさせるのを記念したもの。「韓流α」の第一弾として『私の名前はキム・サムスン』が放送され、時を同じくして、BSフジにて『チング~愛と友情の絆~』が放送開始となるが、ヒョンビンは両作品に出演し、日本でも大きな人気を得ている。
イベント会場には幸運な100名のほか、抽選にもれた多数のファンも周囲を取り囲んだ。ファンとの対面に、その前に行われた記者会見とは違った柔らかな笑顔を連発し、ファンに手を振ったり視線を送ると、そのたびにファンからは大きな歓声が上がった。
トークショーでは『私の名前はキム・サムスン』の名シーンを見ながらエピソードを披露。初キスシーンの映像には、「キム・ソナさんがキスをする時の音が大きくて、みんなで笑ってしまいました」と語った。
漢拏山に登ったサムスンをジノンが追ってきたシーンでは「この日、朝の5時まで撮影をしていて、その後飛行機で済州島へ行き山へ登った。4時間かけて登り、撮り終え、降りてくるころには日が暮れる時間になっていた。登頂の撮影は、寒くて、雨も振り天気も悪く、髪もせっかくセットしていたのに、前髪も濡れてしまいくずれてしまった」とし、結果的にその前髪がかわいいと言われた当時を振り返った。
山を登る際、キム・ソナがもう動けないと駄々をこねたときに、ヒョンビンが手を引っ張ってあげて、やさしいと思ったが、と言うと「早く登った方が早く撮影が終わらせられると思ったんです(笑)」とジョークも。
そして、キム・ソナについて「このドラマがきっかけとなり、その後、順調に活動することができた。そのきっかけを作ってくれたのがキム・ソナさんで、いろいろと演技のことなども教わり、いまでも活かされている。良い先輩・良い同僚・良い姉で、本当にやさしい方。今の撮影が終わったら、サムスンと一緒にご飯食べに行きたい」と語った。
ヒョンビンは現在キム・テヨン監督の『晩秋』の撮影に入っている。米国で撮影が行われている最中で、今回はその合間をぬっての訪日。ヒョンビンはイベント後、再び訪米の途につく。
一方、これまでも韓流ドラマの超ヒット作や話題作を数々送り出してきたフジテレビだが、2010年、「韓流α」として違った手法で再び韓流を刺激する。同枠をプロデュースするフジテレビ編成部は「韓流ファンはもちろんのこと、韓流が苦手だった方も『韓流α』を気にファンになってしむこと間違いなし」と自信と意気込みを見せている。
これまで地上波での韓流ドラマ放送は、本編を大幅にカットした日本語吹き替え版のみの放送が主流だったが、ノーカット、韓国語オリジナル音声でも視聴できる2カ国語放送。さらに、フジテレビが独占取材した特別映像も共に放送されるという。
東京=野崎友子通信員