インタビュー:コ・ス、4年ぶりのドラマ出演を語る(下)


 それでは、コ・スの実際の恋愛観や理想のタイプはどうだろうか。コ・スは「恋愛するときは献身的だが、仕方なく悪い男の姿を見せることもある。恋人と一緒にいるときはベストを尽くし、優しくしようと努めるが、仕事に入るとそれに集中するため、恋愛がおろそかになる部分があり、誤解を招いたりすることも。理想のタイプはこれといってないが、第一印象をとても重要視し、気に入ったら思い切ってアタックする」と語った。

 周りの俳優たちはコ・スに対し、「生まれながら艶福(えんぷく)を持っている」と嫉妬(しっと)している。キム・ヒソン、キム・ハヌル、キム・ミニ、イ・ダヘ、パク・チョンア、キム・ヒョンジュ、ソン・イェジン、ハン・イェスルら人気女優たちと共演したためだ。コ・スは「忠実に役になりきろうとすることで、なかなか親しくなれず、プライベートで友人として付き合う女優がいない。今思うと、とても後悔している」と笑った。

 コ・スは軍除隊後、初舞台として、それまで憧れていた演劇を選んだ。観客の息遣い、笑い声がダイレクトに伝わってくることにスリルを感じるためだ。コ・スは演劇『帰ってきたオム社長』に出演し、まるで劇団員にでもなったかのように練習室に通いながら、掃除など雑用もこなした。劇団員たちが、コ・スの飾らない性格に驚いたほどだ。

 このような変化のターニングポイントは、2年間の軍服務にある。「以前は周りにいつも助けてくれる人がいたが、突然一人ですべてのことを解決することになり、初めは混乱した。しかし慣れてみると、一人で世の中をかき分けて進みたくなった。それが作品を選ぶ基準まで変えた」

 無口で有名なコ・ス。一度作品に入ると、ものすごく集中する。これに対してコ・スは、「演技を満足にできないため、ほかのことに神経を使う余裕がない」と謙遜(けんそん)する。しかし、誰よりも情熱にあふれている俳優だ。除隊後、初舞台として演劇を選び、映画『白夜行』で残忍な殺人魔を演じたのは、より成長するため、自ら買って出た変化だった。コ・スは一回り大きな俳優になるため、自分の殻を破っている。

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