女優チェ・ジンシルさんの骨つぼを盗んだ容疑(遺骨領得および窃盗)で逮捕・起訴された41歳の男は29日午前11時、水原地方裁判所驪州支部刑事第2号法廷で行われた判決公判で、懲役1年6月の実刑判決を言い渡された。
ピョ・グクチャン裁判長は「犯行は綿密に計画され、手法も残忍。盗んだ骨つぼを壊したことや、遺族に耐え難い痛みを与えたこと、自らの罪を反省していないこと、そして遺族が厳罰を望んでいることなどを考慮、懲役1年6月に処する」と述べた。
ピョ裁判長は被告が主張し続けてきた「チェ・ジンシルさんの霊がひょう依し(とりつき)、骨つぼを盗んだ」という説明に対し、「『ひょう依』した状況で一般的に出る状態が被告には認められず、被告のそれに関する供述にも一貫性がない」と断じた。
そして、「被告が見たという故人の姿や、聞いたという故人の声が具体的でないのに対し、犯罪の状況は具体的に記憶している」と被告の主張を受け入れなかった。
判決を聞いた被告は「はい」と一言だけ返事した。同地裁は、被告に前科がなく、遺骨が遺族に戻ったという点については情状酌量した。