ハン・ヘジンは『容赦はない』(キム・ヒョンジュン監督)が初めての映画だと話した。新人時代、短編映画に出演し、『達磨よ、ソウルへ行こう』にも少し登場したが、映画は今回が初めてだという。
彼女にとって映画は実力を積み、もう少し実力をつけた上で出演すべきものだった。ソル・ギョング、リュ・スンボム、二人の男が対決する映画で、典型的な女性キャラクターとして出演したが、ハン・ヘジンがむしろ感謝したのもそのためだ。ハン・ヘジンは『容赦はない』に出演できたことに感謝した。
恐いもの知らずの熱血刑事で、師匠のような解剖医に憧れる人物。今までのハン・ヘジンと似ているようで違った。インタビューで会ったハン・ヘジンは感謝と情熱を口にした。彼女は心からそう考えていた。
-これまでドラマに専念し、映画とは大きな縁がなかったが。
「映画に出演しなければと思っていたが、線を越えられなかった。ドラマでもう少しやってから、映画をやろうと考えていた。だからと言って、ドラマが映画より演技力やそういうものがあまり必要ないという意味ではない。やったことのないシステムに対する恐怖みたいなものがあった」
-2004年に公開された『達磨よ、ソウルへ行こう』以来5年ぶりだが。
「今回の映画が初映画だと思う。当時は経験や演技もあまりにも未熟だったので。やみくもに映画に飛び込むよりは、勉強したいという気持ちが大きかった。ソル・ギョング、リュ・スンボム、二人の先輩といつご一緒したかしら。ドラマ『テロワール』が終わってから、分かったことが多い。もっとたくさん学び、努力しなければならないということを改めて考えるようになった」
―男性の役に比べると役が小さく、典型的な役でもあったが。
「大きな欲を出さなかった。一つ欲を出したとしたら、自然に映画に溶け込んでいこうと思った。弾けずに、水が流れるように調和していこうと」
-『頑張れクムスン』『朱蒙』などでも個性が弾けていたわけではなかったが。作品に溶け込むというのがもともと目標なのか。
「クムスンはその当時も、ああいうキャラクターがいなかった。『朱蒙』の召西奴(ソソノ)もそうだった。役自体が一人歩きしていたので、自分をもっと出すことは重要ではなかった。一番重要だと思うのは、総司令官の指揮にきちんと従うことだと思う。ある人は台本を見すぎると良くないとおっしゃるが、わたしにはまだ傲慢だと思う」