ユ・ジテが日本で初ファンミ開催で「感慨深く光栄」


 俳優、監督としてマルチな才能を見せるユ・ジテが19日、「ユ・ジテと過ごす、とっておきのクリスマス」と題するファンミーティングを東京・日本教育会館で開催した。

 ファンの熱い声援に迎えられ「感慨深く光栄です。記憶に残る時間にしたい」とあいさつ。

 トークコーナーでは、初出演となるチェ・ジウと共演したドラマ『スターの恋人』の苦労を尋ねられると「映画とドラマの撮影現場はまったく違う。膨大なセリフを早く覚える為に悩んだ」と語りながらも、監督として「早く撮影する勉強になった」と話した。

 『スターの恋人』は日本ロケも話題になったが、奈良での撮影中に、出演者・スタッフへ神戸牛の差し入れがあったそうで、「食べ過ぎた」と会場の笑いを誘った。


 ユ・ジテがドラマに初出演し、チェ・ジウが久々に本格的メロドラマで本領を発揮した『スターの恋人』はDVD BOX Ⅰ・Ⅱ(発売・販売:メディアファクトリー)が発売中だ。

 監督に興味を持った経緯については「初めのうちは背が高いので俳優の仕事が無く、スタッフの仕事を行い、自然と興味がわいた」と意外な真相を告白し、「見ている人に影響力のある作品を作りたい」と抱負を語った。

 プライベートに関しては、日本へ留学経験もあり流暢な日本語を話し、相撲の春日王と親しいことを明かした。


 ファンからの質問も受け、「オリンピックメダルとノーベル賞どちらが欲しい?」とユニークな質問に「ノーベル芸術家賞が欲しい」と回答した。そのほか、舞台上でファンと「演技でデート」や本の朗読、愛蔵品プレゼントなど、彼らしい暖かな内容となった。

 最後に握手会・写真撮影会が行なわれ「良い作品に出られるように、選んでいきたい。本当に光栄でした。ありがとうございました」と語りファンミーティングは終了した。

 なお、ファンミーティングに先立ち合同会見を行ったユ・ジテ。ドラマ初出演の感想を「映画は、1カットの為に5時間かかるなど“待つ芸術”、ドラマは、1週間に2話撮影。“暗記力の芸術”」と大きな違いを語り、「18本の映画に出演し、待つことに疲れていた時に、ドラマで新たな世界・面白さを見つけた」と出演エピソードを告白した。


 演じたチョルスと自分の共通点は、との問いに「小さいころ小説が好きだった点が自分と似ている。役では小説家を目指したが、自分は映画に進んだという違い。そしてちょっと気難しいかな、と思う」と語った。

 「日本で好きな監督がいるのか」との質問に、「たくさん見ています」と語り、岩井俊二監督、塚本晋也監督、青山真治監督、周防正行監督…と次から次と出てくる名前に記者から笑いがこぼれると「作品を通して勉強し、監督の作品性に関しても、印象深い物が多くあります」と俳優の顔から監督の顔に。

 そして最後に「(自分には)3つの夢があり、俳優、監督、そして福祉に携わっていきたい」と語った。


東京=野崎友子通信員

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