女優ソン・イェジンが19日午後、東京・科学技術館サイエンスホールにてファンミーティング「逢~ふたたび~with『白夜行』」を行った。
まず第1部として、最新主演映画『白夜行』が上映された。東野圭吾の小説を原作とするこの映画で、ソン・イェジンはハン・ソッキュ、コ・スと共演。韓国では11月に公開され、コ・スの除隊後の復帰作としても話題を呼んだ作品だ。
今回は、日本公開前の特別上映。ソン・イェジンも客席で、ファンと並んで鑑賞した。
そして上映後に第2部がスタート。大きな拍手でソン・イェジンは、『白夜行』を見ながらファンの反応が気になったが、反応がよかったのでうれしいとにっこり。
トークでは、ファンから寄せられた質問に答えた。『白夜行』のオファーを受けて迷いがなかったかとの問いに、「映画を見て、原作と違うと思われた方も多いと思う。原作の雪穂はぞっとするような、謎めいた女性に思えた。映画よりも悪女の印象が強かったが、魅力的なキャラクターだと思った。つかみどころがなくて、骨の髄まで悪人ではないかと思えるような役をやってみたいと思った。リスクは伴うが、やってみたかった」とそのキャラクターに魅せられ、挑戦した思いを語った。
「ミホ(原作では雪穂)役は、簡単ではなかったが、『ミホはあなたに合っている』『この役はあなたにしかできない』といろいろな方に言っていただいたのはうれしかった。しかし、原作がしっかりしていて素晴らしいので、プレッシャーを感じた」との本音も明かした。
相手役のコ・スとの演技については、「ミホとヨハン(原作では亮司)は愛し合っているが、そばにいけない。実はふたりのシーンは5回ぐらいで、愛し合う相手とこれほど会う回数が少ないものは初めてでは(笑)。そういう役どころのために、コ・スさんとはお互いに、あえて親しくしないようにしていた。親しくなると役に没頭できないと、お互い話さないようにして、黙々と感情を作って演技をしていた。顔を合わせても視線を交えないようにしていた」とこの映画ならではの「呼吸の合わせ方」を語った。
ハン・ソッキュとの共演に関しては「大先輩で、いつかは一緒に出て見たいと思っていたが、一緒にいる場面は少なかった。そのため、あまり会話をすることができなかった」と残念そう。「コ・スさんも、ハン・ソッキュさんも、もっと交われるような作品があったらぜひまたご一緒したい」と語った。
トークの後には、ソン・イェジンについてのクイズゲーム。勝ち残った人には、身に着けていたブレスレットなど私物プレゼントが行われた。
最後には『白夜行』のポスターをソン・イェジン自ら観客全員に手渡し。ポスターとともに「天使のほほ笑み」をプレゼントされたファンらは大満足の様子だった。
東京=野崎友子通信員