-日本では相変わらず高い人気を保っているが、忘れられるのは怖くない?
「忘れられていくのは当たり前ではないでしょうか。それにあまりにもしがみついていたら、悲しくなりそう。人は生きている間に、ある程度覚悟をしておかなければならない時があります。歳月も、人気も、上がればいつかは下がる日が来るもの。『昔はああだったのに、こんな風に扱われるなんて』と思ってはいけないでしょう。それにしても、『姫』と呼ばれるのは気持ちがいいですね。誰でもそう呼ばれるものではありませんから。これからは、その前に『女優』という呼び名が堂々とつけられたら…という気持ちもあります」
-生まれ変わっても女優になりたい? 女優でつらいと思うことは?
「生まれ変わっても女優になりたいですね。女優ということで神経を使うのはプライバシーではないでしょうか。洞窟(どうくつ)に住んでいるのではない以上、プライバシーは100%保障されませんから。つらいのは、こちらの意図しないところでねじ曲げられた話や姿が伝わること。そうした話は何の脈絡もなしに伝わったり、どんな事情なのか分からないまま前後の状況が抜け落ちた形で広まったりします。結局、『どうしてこうなるの?』とわたしが考え込んでしまう。また隠れたい心境になって、『まな板の上の魚にならないほうがまし』と思ったり。年齢とは関係なく、小心になっていく自分を感じます」
-女優チェ・ジウの新たな一面に期待したい。
「まだ演じたことのない役がたくさんあります。決まったイメージがあるのはいいことなのか、悪いことなのか、考えました。型破りな役も演じてみたいですが、時間に追われたくはありません。
(人気時代劇)『善徳女王』のミシルみたいな悪女役はうらやましい限りです」