インタビュー:チェ・ジウ「悪女役演じたい」(上)


 チェ・ジウは今年で女優デビュー15年を迎えた。1994年にMBC公募タレント第23期生としてデビュー、後に「ジウ姫」と言われるようになるまで、決して平たんな道ばかりではなかった。韓流スターになってからは「韓国ではあまり見られない」とささやかれたり、ドラマ『エア・シティ』や映画『連理の枝』では演技力論争にさいなまれたりした。

 チェ・ジウ自身も「わたし、演技派女優じゃないでしょう」と言う。だが、10日公開の映画『女優たち』(イ・ジェヨン監督)に出演し、女優と呼ばれることに対し欲が出てきたとのことだ。

 「正直言って、演技力が取りざたされたことについて、恥ずかしい気持ちもあります。『女優と呼んでもらっていいのかな』という気持ちがある一方で、やはり欲もあります。演技は経験すればするほど簡単になると思っていましたが、限界を感じています。15年目に入ったわたしが、これしかできないのかと思う時も。委縮してしまう時が多い気がします」

-映画に登場する「ジウ」は、本物のチェ・ジウとどれくらい似ている?

 「映画の中の姿がすべて『チェ・ジウ』そのものというわけではありません。でも、実際のわたしの性格が出ている部分もあります。見方によっては半々というところでしょうか。ところが、監督はわたしのことをずうずうしい女だと思っていたみたい。でも、別の名前とか、仕事がホステスとかなら関係ないんですが、『ジウ』という名前でずうずうしい女の役なんて、ちょっとね…。だから、額を突き合わせて演技しました。普段のジウならこんなことは言わないでしょ?と思いながら、慎重に演じました。

 実は、心の奥にある話をしていても、逃げ道はあるんです。観客の皆さんには『これは映画』と言えばいいじゃないですか(笑)。撮影中は先輩方が心を開いてくださったので、楽な気持ちで撮影できました。まだ完成版は見ていませんが、不安な気持ちもあります」

-「チェ・ジウ」という女優に対し先入観があったようだが。

 「初めてスタッフの皆さんと顔合わせをした時、『チェ・ジウさんが合流すると聞いて、意外に思いました』と言われました。わたしに対して先入観があったようです。わたしにとって、今回の映画は勇気が必要でした。

 それまで、皆さんに、わたしという人間がどのように見えているのか知りませんでした。共演した方々も、『あなたって、こんな人だったのね。知らなかったわ。

あなたの新しい面が見られてとてもよかったわ』と言ってくださいました」

キム・ゴヌ記者
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