23日夜、『朱蒙』ドラマディナーショーが東京プリンスホテルにて開催され、ヘモス役のホ・ジュノとマリ役のアン・ジョンフンが出演した。
アン・ジョンフンは初の訪日で初のファンミーティングとあって緊張も見せながら、ファンの前でいまだに強い人気を誇るドラマ『朱蒙』でのエピソードの数々などをトーク。
ホ・ジュノは、「最初、長編なのに自分のシーンが3シーンしかなかったので断ったが、親友が手掛けていたので引き受けた。心に響く台本だった」と出演秘話を披露した。
ヘモスと自分が似ている点はまったくないと言い、目が見えない演技での苦労を「アクション。目を閉じているので相手との間がわからずけがをさせてしまったりとか、難しかった。ヘモス役を通じて、目が見えない障害を持っている方の気持ちがわかった」とした。
また、「アクションはやったことがあるので苦労はなかったが、馬に乗るのが大変だった。初日が馬に乗るシーンだったが、仕事の関係で練習ができなかった。それで、馬で歩くまでは練習して、撮影の段取りもできたが、馬が急に立ちあがり、俳優なので瞬間的にかっこよく見せないと、と思って頑張った」という楽しいエピソードも明かした。
一方、洞窟の撮影に関しては「二度と洞窟には入りたくない。あそこは、セメントの原材料となる石灰洞窟で、体中にアレルギーが出て、今もまだ直らない。後遺症か、疲れたりする」とのつらさも告白したが、「でも、俳優は皆さんに拍手やお金をもらって幸せな職業だから」と笑顔で締めた。
アン・ジョンフンは、オファーを受けた時の気持ちを「長編だが、シノプシスの最初の3行で物語が浮かんで、心を奪われた」とし、役作りについては「最初はスリのチンピラだが、それとは一転、軍に入り最後にはナンバー2になるという、その差に気を使った」と語った。
そして、大半を占めたよろい姿のエピソードとして「よろいが重く、戦っていると傷を負うし、自分のよろいで顔に傷が付くこともしばしばあった」と明かした。
今後の予定聞かれ、ホ・ジュノは「予定はないです。派手に見える俳優だが、実はいつ呼ばれるかわからない職業。呼んでくれれば行くだけ」と語り、アン・ジョンフンは「次回作はSBSドラマで、刀ではなく、バイオリンを弾く役で出演する。今練習の真っ最中」と明かした。
トークの後には、それぞれ自慢ののどを披露。ホ・ジュノはミュージカルでも活躍する俳優だけあって、舞台さながらに、ミュージカルの楽曲などをドラマチックに歌い上げた。アン・ジョンフンも尾崎豊の「I LOVE YOU」など素晴らしい歌声を聞かせた。
また、イベントでは、ソン・イルグク、ハン・ヘジンら出演者のコメント映像が流され、イベント後には握手会も行われた。
一方、出演が予定されていたチョン・グァンリョルは、当日になって「プライベートな事情」とし急きょ出演をキャンセルした。
東京=野崎友子通信員