イギリスのデイリー・テレグラフ紙は21日(以下、現地時間)、「モデルのキム・ダウルさんは仕事に疲れていた」という見出しの記事を掲載。19日にパリの自宅で死亡しているのが発見されたキム・ダウルさんに関し、集中的に取り上げた。
同紙は、匿名希望のキム・ダウルさんのエージェンシー関係者の話として、「彼女はすばらしいモデルだったが、仕事でつらい思いをしていると告白していた」と伝えた。
そして、知人の話として、「エージェンシー側が携帯電話を持つように説得していたが、本人はいつも連絡が可能な状態になることを拒否していた」としている。
さらに、「キム・ダウルさんはキャット・ウォークでほかのモデルとは比べものにならないほど豊かな表情やポーズができた。理想のプロポーションと、変化する環境に適応できる驚異の能力を持っていた」という写真家アン・ソンジン氏の言葉も掲載した。
また、キム・ダウルさんが有名ファッション誌『ヴォーグ』に抜てきされモデル活動を開始、ニューヨーク・ミラノ・パリなどで活動、シャネル、ドリス・ヴァン・ノッテン、アレクサンダー・マックイーンといった海外の有名ブランドのモデルとして活躍したという経歴も詳しく紹介した。シャネルのトップデザイナー、カール・ラガーフェルド氏が先シーズン、同ブランドのハンドバッグのモデルに抜てきされたキム・ダウルさんのことを、「新しいミューズ(芸術と音楽の女神)」と呼んだエピソードも取り上げている。