インタビュー:チュ・ジンモ「『近所のお兄さん』的なキャラをやりたかった」(上)


 チュ・ジンモが、大ヒット映画『霜花店(サンファジョム)運命、その愛』に続く作品として選んだのがドラマ『MY DREAM(マイドリーム)』だった。

 12月19日よりアジアドラマチックTV★So-netにて放送が開始される『MY DREAM』で、スポーツエージェントの世界、格闘技を題材という新たなジャンルのドラマに挑んだチュ・ジンモにインタビューした。

―大ヒット映画『霜花店』の後の復帰作として『MY DREAM』に出演した理由は。

 「しばらく映画だけに集中してきましたが、大衆とは遠ざかって映画だけにこだわっていた気がしていました。それで大衆と触れ合える作品を探していました。そして選択したのがこれです」


―選手ではなく選手を育成する役どころのシナリオを初めて見た時どう思われましたか。

 「職業を見て作品を選ぶわけではないので、エージェントという職業はさておいて、そのキャラクターの性格が気に入ったんです。『パンチ~運命の恋~』や『カンナさん大成功です!』は今回と似ている点があるかもしれませんが、性格の面では差別化されていると思いました」

―気楽な姿を見せたいとおっしゃっていましたが。

 「その意味は、今までの自分の役が、日常生活で見られるようなキャラクターではなかったんです。それでこのドラマでは『近所のお兄さん』的な感じを作りたかったんです。しかし、ドラマが進むにつれ脚本家や自分の意図とは多少、変わってしまい生かすことができなかった部分も多いです。しかし、このキャラクターに愛着も強かったし、キャラクターの特性は出せたと思います」


―役作りは事前にどれぐらい、どんな準備をするんですか。

 「作品を決める時に、その人物について深く研究をします。現場でそれをやったらうまく表現できないと思います。撮影が入る前にその人物分析は終わらせて、現場では楽しむ感覚でスタッフとのチームワークにより重点に置いて臨みます。それでいつも笑顔で臨んでいました」

―特に監督から言われた、自分から主張したなど意見を戦わせたことはあったのでしょうか。

 「最初の6話までは問題なかったです。しかし、半ばに入ると意見の違いが生じて色々悩みました。しかし、大きな意味ではそんなにトラブルはなかったです。ドラマの中でキャラクターが背負っている責任が大きかったので、それはつらかったんですが自分なりには楽しく撮影に臨みました」


―キム・ボムさん、ソン・ダムビさんら若い俳優さんとの共演で、彼らを引っ張っていかなければならないような役割もあったと思いますが、それに対しての不安はありましたか。

 「年下、経験が浅いということで軽く見るようなことはありません。演技にあるレベルの期待はしますが、それに達していないから自分がどうにかするというのはおこがましい。自分に出来ることは彼らの目線に合わせることです。同じ俳優なので、要求や注文などはせずに気楽に、プレッシャーを与えないように、動揺させないように頑張りました」

―実際に二人に会ってみて、いかがでしたか。

 「ソン・ダムビさんは、最近ブレイクしているホットな芸能人で誰でも惚れてしまうというイメージを持っていました。でも、実際に会った時は、歌手ではなく役者として見て、今までの名声よりはこのドラマの中での彼女、ということを意識しました。なので、今だにダムビさんのステージでの姿は慣れないですね。キム・ボムさんは、撮影の前はよく知らなかったんです。年は離れていますが大人っぽい、と撮影しながら感じました。そして、仲良くなりたかったし、ちゃんと面倒を見てあげたいと思いました」

ソウル=野崎友子通信員

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