契約トラブル:新たな局面迎えた東方神起問題


 契約問題を巡る東方神起のメンバー3人と所属事務所「SMエンターテインメント」(以下SM)の攻防。両者の対決が「戻れない川」を渡るようだ。ファンは5人のメンバーが最後まで共に活動すべきだという点を望んでいる。しかしSMがジェジュン(ヒーロー)、ユチョン(ミッキー)、ジュンス(シア)の3人に対し復帰期限を決め、最後通告を突きつけた。そして、ユンホ(ユノ)とチャンミン(マックス)が2日、SMで活動するという見解を示したことによって、東方神起が事実上解散されるのではないか、と危惧(きぐ)されている。メンバーや事務所が東方神起の名前を使用できなくなる状況もありうるとみられている。

「12日までに復帰しなければ、2人で活動」vs「5人が揃う日まで、ステージ活動をしない」

 SMは「3人が会社の同意なく、独自に化粧品事業を行ったことからトラブルが生じた。会社側が契約書を確認するなど、制止したところ訴訟を起こした」と説明。「3人が12日までに復帰しなければ、残りの2人で来年から東方神起の活動を始める」と最後通告をした。

 3人の関係者はこれに対し「化粧品事業の話はすでに仮処分訴訟関連の法廷で十分話した」とし、今回の訴訟の本質は不当な専属契約にあることを再確認した。また「訴訟後、2人と連絡が取れていないが、誤解を解いて必ず5人で活動することができるようにする」というこれまでの立場を強調した。

東方神起の名前もなくなる危機?

 しかし事態が解決されなければ、東方神起という名前を誰も使うことができない最悪な状況も予想されている。SM側は3人と法的攻防が始まると、すぐに東方神起の商標権登録を申請した。しかし、氏名権は会社ではなくメンバーにあるという判例がいくつかあるので、会社が名前の使用権を持てるかは未知数だ。2人がSMで活動することにした以上、ほかの3人が東方神起の名前を使うことも事実上不可能なこと。5人が共に活動する状況にならなければ、東方神起の名前は歴史の中に消えることもありうるということだ。

ファンクラブの東方神起を死守する動き、再始動

 これまで事態を見守ってきた東方神起のファンクラブ「カシオペア」はSMの記者会見について、正式に見解を示し、積極的な対応に乗り出した。カシオペアは「東方神起メンバーの口から出た言葉以外は信じない」とし、「SMはファンを混乱・分裂させようという行為を今すぐやめてほしい」と糾弾。また「ユンホとチャンミンの見解として正式な見解表明文を発表し、記者会見までしたSMに対し、大きな失望と寂しさを感じている」とコメント。さらにユンホとチャンミンの見解表明文についてもサインの位置、パソコンで書かれた点などを挙げ、疑問点を提起するなど東方神起死守のため一致団結した。

チョン・ギョンヒ記者
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