紅葉を見に行くならココ /慶北(下)

(3)清涼山(奉化郡)

 奉化郡の清涼山は昔から、「嶺南の小金剛」と呼ばれるほど景色が美しいことで知られている。特に、山が紅葉で染まる秋は絶景だ。


 この山には丈人峰をはじめとした12の峰、寺、水の豊かな滝、1000年の歴史を持つ古寺「清涼寺」があり、多くの人が観光に訪れる。特に最近、清涼山に紫鸞峰と鮮鶴峰をつなぐ橋がかかり、新しい観光名所として注目を浴びている。長さ90メートル、高さ70メートルのこの橋は、韓国の山岳地帯に設置された橋の中で最も長く、高いところにあるつり橋で、紅葉の季節になり、特に多くの観光客を集めている。この橋の下に広がる清涼山の景観は、まるで一枚の絵のようだ。

 奉化地域のもう一つの紅葉の名所は、石浦面擡縣里のペクチョン渓谷。この渓谷は、太白山から流れ出た小川が、海抜650メートル以上の高い高原を16キロにわたり流れている。アイグロマツの香り豊かな同地のマツタケを使った「マツタケ石焼きご飯」や、 鳳城面の「 鳳城ブタの炭火焼き」は、名物料理の一つ。

(4)八公山の冠峰石造如來坐像(慶山市)

 慶山市にある八公山国立公園もまた、大邱市や慶尚北道地域を代表する紅葉の名所だ。そのうち、南側の峰「冠峰」の頂上にある冠峰石造如來坐像は、「真心が伝われば願いを一つだけ叶えてくれる」という伝説がある場所。このため、年中多くの参拝客が訪れる。


 特に、大学入試の季節になると、高得点や合格を祈願する人々で、足の踏み場もないほどの混雑ぶりを見せる。八公山は秋になると、色とりどりの紅葉で山が染まるが、 冠峰石造如來坐像から見下ろす壮大な地平線は圧巻。山のふもとにある道立公園近くの食堂では、山菜ビビンバなどを味わうことができる。

■レディーバードに乗って慶尚北道の名所を周遊

 紅葉の季節を迎え、慶尚北道と韓国鉄道公社は、鉄道旅行専門会社「弘益旅行社」とともに、「紅葉の名所を尋ねる慶尚北道一周汽車旅行」というパッケージ旅行を取り扱っている。


 慶尚北道には、栄州の浮石寺、仏影渓谷、内延山の宝鏡寺、慶州の普門観光団地、金泉の直指寺など、あちこちに紅葉の名所が点在している。このほか、異国的な景色の盈徳郡風力発電団地、ドラマ『善徳女王』のロケ地・慶州新羅ミレニアムパーク、金泉の名物「ピンネ農楽(韓国の民俗音楽)」の公演、金泉の特産物リンゴをテーマにしたリンゴ狩り体験など、2泊3日の日程で慶尚北道の代表的な観光名所を回る旅だ。

 23日午前8時、ソウル駅から観光専用列車に改造した「レディーバード特別列車」で出発し、清涼里、楊平、堤川駅を経由し、目的地へ向かう。列車の中ではさまざまなイベントも開催される。

キム・ヒョンウ記者
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