話題作『アイリス』好発進


 大作ドラマ『アイリス』(KBS第2)が期待通り、大ヒットの兆しを見せている。

 14日に放送開始した『アイリス』。今年放送されたドラマの中で、第1話の視聴率としては2番目に高い24.5%(TNSメディアコリア調べ)を記録した。

 イ・ビョンホン、キム・テヒ、チョン・ジュノ、キム・スンウ、キム・ソヨン、T.O.P(BIGBANG)ら豪華キャストが出演する『アイリス』は、放送前から視聴者の期待を集めた作品だ。ワールドスターに成長したイ・ビョンホンがドラマ『オールイン 運命の愛』以来6年ぶりにドラマ出演、『ラブストーリー・イン・ハーバード』以来4年ぶりにドラマ出演するキム・テヒ、200億ウォンという韓国ドラマ史上最高の制作費など、放送前から話題を呼んでいた。そして『アイリス』はその期待感を十分に満たした。

 これまで『ロビイスト』『太陽をのみ込め』など大作ドラマと掲げたドラマの大部分は、視聴率が振るわなかった。『アイリス』も放送前に期待が高まっていただけに、“韓国型大作ドラマののろい”のわなにかかるのではないかと心配する声も出ていた。

 ハンガリーでのシーンでスタートした『アイリス』は、派手な映像を誇る米国ドラマと比べても、遜色(そんしょく)ない映像美で視聴者の視線をくぎ付けにした。とりわけハンガリーで国家安全局(NSS)副局長ペクサン(キム・ヨンチョル)の命令により、北朝鮮の要人を暗殺した秘密要員キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)や、彼を追う北朝鮮のパク・チョルヨン(キム・スンウ)の追撃シーンは圧巻だった。リアルな銃撃シーンやRPG爆発まで登場するアクションシーンは、まるでハリウッド大作『ミッション・インポッシブル3』を見ているようだった。キム・ヒョンジュンが、パク・チョルヨンに追い込まれるプロローグは早い展開で緊迫感を生んだ。


 本格的な物語は過去に戻ってハンガリーから始まる。最精鋭エリート軍人であるキム・ヒョンジュンとジン・サウ(チョン・ジュノ)の間に、NSSのプロファイラー(犯罪心理分析捜査官)であるチェ・スンヒ(キム・テヒ)が現れる。しかし、アクションシーンとは違い、ゆっくりした展開でキャラクターと感情を丁寧に描いた。

 イ・ビョンホンはアクションとロマンスを自然にこなしている。チョン・ジュノ、キム・スンウも安定した演技を披露した。また、作品ごとに演技力不足で批判を受けてきたキム・テヒも今回は無難にスタートを切った。アクションとロマンス、映像とストーリー、二兎を追う『アイリス』の第一歩は成功だった。

 ネットユーザーの評価も「1本の映画を見ているような感じだった」「俳優たちの演技、アクション、恋愛模様などすべてが調和していて、ひとまず初回放送は90%成功した」「期待した以上だった。リアルタイムで見る」と好意的だ。

 『アイリス』は今後、NSSに合流したキム・ヒョンジュンとジン・サウがチェ・スンヒをめぐる三角関係の中で、任務と恋愛の危険な綱渡りが展開される見通しだ。

 ある放送関係者は「全体的に成功の流れだった」とし、「ただアクションシーンでのあまりにも早い場面転換や激しいカメラの揺れ、イ・ビョンホンと比較されるチョン・ジュノのボディーなどが物語の流れを邪魔した面もある」と指摘した。

パク・ジョングォン記者
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