韓国人の食卓韓国料理(上)

 ビビンバ、プルコギなど韓国料理の一つや二つだれでも知っているはず。韓国料理は辞書的には韓国固有の料理や食事という意味。韓国料理の特徴はおかずが豊富だということ。韓国人の食卓はおかずがいっぱいで見るだけで腹がふくれるほどだ。とはいってもまだ分からないところも多い。そこで今回は韓国料理について少し詳しく探ってみたい。



■韓国料理の特徴

 まずは地理的に三面が海に囲まれ、大きな山脈が横切っていることもあり、さまざま材料が使われるというのが特徴だ。また季節と地域の特性を生かした料理が多い。そのため料理の種類と調理法も多い。主食と副食に明確に区別される。主食は主にごはんや麦など穀物類だ。韓国料理を作る際によく 「ヤンニョム」という言葉が登場するが、ヤンニョムとは、しょうゆ、とうがらし、ごま油、砂糖、にんにく、ねぎ、こしょう、ごま塩などのこと。そしてこのヤンニョムがあらゆる料理で使われるのがもう一つの特徴だ。

■食事の構成は?

 韓国料理の食事の構成は、ごはん、汁物、キムチが必ずあるということだ。おかずは、伝統的には3皿、5皿、7皿、9皿、12皿に分けられる。この際、キムチはおかずに含まれない。おかずは和え物、焼き物、蒸し物、炒め物などさまざまだ。3皿、5皿は庶民の食事、7皿、9皿は両班の食事、12皿は王族の食事でこれを 「スラサン」という。

■食事作法

 今日の家庭では法事を除き、過去のようなややこしい食事作法はない。ただしごはんは左、汁は右に置くという規則は守られている。伝統的にはしとさじは汁の後ろ、はしはさじの後ろにおく。そのほかではキムチはテーブルの一番後ろに置き、その前におかずを置く。チゲは左側に、和え物や前菜など冷たいおかずは左、焼き物や蒸し物など温かいおかずは右に置いた。

Tip 食事のマナー

 韓国では、最も目上の者が箸やさじを手に取った後に、他の者が箸を手に取るのが常識。食事ばかりでなく、すべての料理は目上の人が手に取った後に行うのがマナーだ。



■日本と韓国、さじと箸の違い

 韓国はさじを縦に置き日本は横に置く。韓国と日本の箸とさじの使い方の違いは、韓国はごはんと汁はテーブルに置いたままさじで食べること。一方日本は、ごはんは箸を使って食べ、汁もさじを使わずに口を器に付けら飲む。箸の長さも韓国はさじと同じ程度と日本より長い。これも茶わんをテーブルに置いたままごはんを食べる違いから来たものだ。ちなみに料理をテーブルの真ん中に置いて各自が小皿にとって食べる中国は三国のうちで箸が一番長い。

記事=イ・ヒョンジュ, 写真=チン グ

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