映画『母なる証明』(配給:ビターズ・エンド)の「舞台あいさつ付き先行プレミア上映」が27日夜、東京・新宿バルト9で行われることが決定し、ウォンビンがキム・ヘジャ、ポン・ジュノ監督とともに訪日。日本のファンの前に久しぶりに姿を見せることになった。
31日にシネマライズ、シネスイッチ銀座、新宿バルト9ほか全国ロードショーとなる映画『母なる証明』だが、公開に先立ちプレミア上映が行われることになり、ポン・ジュノ監督、主演女優のキム・ヘジャ、そしてウォンビンが舞台あいさつに立つもの。
ウォンビンの公式に日本を訪れるのは約5年ぶりとなることから、待ち焦がれていたファンらによるチケット争奪戦が予想される。チケットはローソンチケットで20日に発売開始となる。
『母なる証明』は、『殺人の追憶』、『グエムル-漢江の怪物-』などで海外でも評価が高い若き巨匠ポン・ジュノ監督の最新作のヒューマン・ミステリー。
漢方薬店で働きながら一人息子のトジュン(ウォンビン)を育て上げた母(キム・ヘジャ)。二人は貧しいながらも、母ひとり子ひとりで懸命に生きてきた。息子は、内気だが朗らかな“小鹿のような目をした”純粋な青年。
ある日、二人が住む静かな街で、一人の女子高生が殺されるという凄惨な殺人事件が起きる。容疑者として、トジュンの身柄が拘束された。彼の無実を証明するものは何もない中、事件の解決を急ぐ警察は形ばかりの捜査でトジュンの逮捕に踏み切ろうと画策。一方、弁護人はやる気もなく、有罪判決は避けられないように見えた。
無実を信じる母親はついに自ら立ち上がり、息子の疑惑を晴らすため、たった一人で真犯人を追って走り出す…。
『母なる証明』は、韓国で300万人以上を動員。第62回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」正式出品をはじめ、複数の海外の映画祭にも招待され、第82回アカデミー賞外国語映画賞部門の韓国出品作にも選ばれた。
また、先ごろ開催された釜山国際映画祭で、釜山映画評論家協会が授与する「釜山映画評論家協会賞」でも「作品賞」、「主演女優賞」、「撮影賞」の3冠に輝くなど、話題とともに高い評価を得ている。
東京=野崎友子通信員