-今回共演した中国の女優カオ・ユアンユアン(30)の印象は?
「1カ月の撮影期間が一緒に過ごした時間のすべてだったため、正直なところよく分かりません。とても純粋な方だと思います。真面目で美しく、物腰も柔らかくて…。そんな女性でした。作品の中で、主人公二人が久しぶりに会い、何となくぎこちない状態から少しずつ親しくなっていきます。だから映画と実際の関係が似ていたというか…。映画というものは、ある瞬間、言葉を超越できるものだと感じました」
チョン・ウソンはこの作品中、主に英語のセリフをこなした。英語のレベルや発音が想像以上だったと評判だ。
「この映画とは関係なく、昨年から少しずつ英語の勉強をしてきたんです。発音を中心に。今回のシナリオを見て、『何ていいタイミングなんだ』と思いました」
-作品の中で、主人公二人は互いに結婚しているのか、恋人がいるのかを聞かないが、それはなぜだと思うか。
「結婚したという答えを聞きたくなかったからではないですか。お互いに考えないことにしているのでしょう。男は男なりに、女は女なりに、それなりの理由もあるし」
-ぎこちなかった二人が、ふざけ合いながら少しずつ仲良くなっていき、そのうち激しいキスをするシーンへと展開していきますが、その流れがとても自然に見えた。
「本物の僕も恋をした経験がありますし、その経験を思い出すと気分がよくなります。恋愛中って、1度キスをすると何度もしたくなるじゃないですか。そんな風に全身で感じるようなことは、ほかにないような気がします。僕は、恋はすべて完ぺきだと思っています。恋のために受けた傷さえも恋の一部だと言えるのではないでしょうか」
チョン・ウソンは、「来年は監督としてデビューしたい」と語った。自分の書いた『恋への復讐(ふくしゅう)劇』というシナリオのほか、気に入ったシナリオが二つあるそうだ。『きみに微笑む雨』の最後のシーンも、チョン・ウソンの意見通りに撮影されたという。チョン・ウソンは「映画俳優という言葉が好きで俳優になった」と話していたが、「最近は映画監督という言葉が好きだ」という意味に聞こえた。